低レベル地方議員の実態

23区の某区で公務員をやっている友人曰く「馬鹿ばっか」
伝聞ではありますが。

役所には議会の仕事というのがあって、議会の開催・運営・サポートを行ったり、議員の視察の調整やお付き合いを行ったりするわけです。法律の許される範囲で議員のわがままを聞いて、視察先で必要な資料を全部カバンに詰めて誰よりも早く、そして誰よりも最後に現地で右往左往する役割。

そういう努力をした挙句、結局観光旅行なんじゃないの、という何かが行われているようです。ぎりぎりセーフの枠内にとどまっているのは議員様ではなく公務員が準備した資料を用いた何かが行われるから。

まあ、国会議員様が官僚のいうがままになっていることの縮図です。問題は、いうがままに「させられている」のではなく、バカだからそれがないと仕事にならない、ということです。

地方議員の話に戻すと、議会での質問とかも半分以上役所側が用意したものを質問してもらうようなもの。議員独自の質問は、どうしようもないものが多くて、役所の課長とかに「芸術といったいなんだと思いますか?」みたいなのを真面目に回答を求めてしまったりする。はあ。まあそりゃあ橋下も大変だよなあと思います。大阪市議会がどうかはしらないけど。

「これで年収1000万だよ。アホらしい」とその友人は言います。地方議員なんて地元の名士の名誉職でいいよねこれなら、という世界(そのかわり手当は減らす)。都会においても下手すりゃ友人かき集めてちょっといい思いしてもらって当選すれば良い世界だし…
んで、実際のところ、国会と違って議会においては政党なんて大して関係ない世界なんだけど(選挙はまた別)、いっちょまえに会派で争ったりという無駄なことをして円滑な議会運営と地方行政を邪魔するのがお仕事になっております。

東京23区ですらこのレベル。地方都市では推して知るべしであります(地方都市を低く見ているわけではないですが)。

さて。
元桐生市議庭山由紀さん、桐生の女子高生に論破される - Togetter
例のヘイトスピーチを正しい主張と勘違いしている元地方議員さん。論理的説明能力としては高校生に負けてしまいました。また、情報収集能力も、情報分析能力も、判断力も負けているようですね。

これは別にこの高校生がすごいというわけではありません(ちゃんとしていて素晴らしいとは思うけど)。この程度の話をできる高校生というのは結構たくさんいます。日本の教育って残念なことにその後につながらないことが多いけど、現役時代は中々大したパフォーマンスを見せるんですよ。

まともな議員は一握り、害にもならないけどいる意味が無い議員が大半、害しかない議員が少々、という構成の地方議会は多いんじゃないでしょうか。こういう、主観に基づいた論理的思考能力のかけらもない人間が議員をやるってのは別に日本だけの問題ではないと思いますが、議員という立場で世界に何かを発信することができるようになった今、一般的な常識と思考能力を問うペーパーテストくらいは課さないと恥ずかしいことになるのではないかと思います。ほんと、元議員が元で良かったよ。もっと酷い国会議員とか、もっと酷い首長とかを目にするのが辛い今日この頃です。アホな発言でストレス受けた人たちを集めて集団で訴えたいくらいです。