他人に影響するということ

自殺教唆で逮捕されたり釈放されたりと忙しいことでした(僕がされたみたいな書きっぷりですがもちろん違います)。

実名報道が必要な事案だったかと思いつつも、人に直接的なヘイトとなる言葉を送りつけるのは仮に相手が鬼でも悪魔だったとしても一定の覚悟なしではやるべきではないというのが教訓なのでしょう。ましてや人間では。

ともあれ、社会というのは人間関係という強固な、しかし大変脆いという矛盾した構造を持つ何かに支えられていて、それは喜びも悲しみも生み出す人間としての呪縛であり、社会の一員である以上、人に影響を与えずに生きていくことは難しいのですね。たとえ引きこもりであってもそこに存在している以上影響は無ではなく。

中途半端なところで精神的に安定してしまっている僕がこうやって何かを書かずにはいられないのも呪いなのかもしれません。もっと不安定になるべきと。人に影響を与え、与えられろと。現実においては人と関わるのが面倒になったり、過剰に関わりたくなったりというところで揺れてしまうのですが、結局妥協点を見いだせず距離を置くのがほとんどと言う始末。あんぜんだー。あああんぜんだー。

そんなことをするくらいなら死んだ方がマシだ、という言葉を発することが出来るのは万全の信頼感あるいは完全な憎悪なのでしょう。コミュニケーションの手段が通信を介してしまうのがウェブ以降世代に背負わされた原罪みたいなものなのかもしれない。