いろいろなことに絶望したので殴り書き

JASRAC著作権の問題をちょこちょこ書いてきたし、今後も自分の現状把握と考えの整理のために引き続き書いていこうかと思うんだけれども、世間の状況は手遅れになりつつあるような気がする著作権のビジネス的側面を強めようと言う政府の意図は、日本の世界に対する売り物がなくなってきたことを端的に現しているけれども、その多くを担っていると思うゲーム・アニメ業界の現状は惨憺たる物だし、それを食い物にしてビジネスにしている業界があるわけだ。そんな歪なものを世界に誇ってどうするのか。著作権保持者は権利を業界に委ねないと収入にならないから、仕方がないにしても、かつて日本の高度成長を支えた勤勉さに対する見返りにも程遠い待遇で労働している業界を支える人たちは、きっと好きだからやっているはずなんだけど、今の権利を取り巻く状況は、あるいはやる気を大きく減退させるんじゃないだろうか。かといって中国製二本アニメのクオリティーは良くネタにされるくらいだからきっとダメなんだろう。何年もまともにアニメ見てないからよくわからないけれども。そういえば、音楽業界って、輸入権の話するときに国内版値下げするって言ってなかったっけ。なかったっけ。うそつき。
でもって、著作権侵害親告罪じゃなくして摘発しやすいようにして、また刑も増やすんだと。そもそも刑事罰を適用されること自体、異例の事だと思うし、民事で十分抑止力があるはずなんだけれども。一体政府は何がしたいんだろうか。ダウンロードがすぐさま違法になるようになったら、著作権侵害スパムメールとか、著作権侵害罠メールとか、そういうのもダウンロードと言うんだろうし、行為の明確な定義なんて、またその時点で違法性を確認できるかどうかなんて、わかるわけがない。偏差値70あってもわからないよそんなの。
少し考えてみよう。
著作者は、いっぱい売れれば利用料が入ってくるから幸せ。海賊版が売れても一銭も入ってこないから不幸せ。管理していないところで演奏されても不幸せ。勝手にインターネットで流されても不幸せ。
業界は、いっぱい売れれば幸せ。コストをかけても売れないことがあるからその分全体に上乗せ。たまに売れないけどいいものを作る人や会社をフォローできたりもする。
そのへんの持ちつ持たれつ感は「売れなくてもいいものを」っていう気概が感じられるんだったら僕は必ずしも悪いこととは思わないけれど、今、そういう風に感じられることはあまりない。いや、出版業界は頑張っている気がしなくも無い。音楽業界はダメだな。
話が逸れたけど、やっぱりダウンロードが違法になるのはおかしいな。明確にダウンロードが違法だと認識できる仕組みづくりが伴うのであれば、あるいは可能かもしれないと言うのはどこかでもちょっと書いたけれど、到底そこまで考えているとは思えないし、新しい技術にも追従できないよね。あと、親告罪じゃないのもおかしいよね。しかるべき管理団体だったら刑事告訴に向かうけど、現状著作権を委託しちゃったらどれを訴えるかのコントロールまで任せることになる。著作者が別にいいって思ってもね。ましてや警察の手に渡るのか、その権利が。そういえば、何を持って侵害していると判断するんだろう。JASRAC管理楽曲みたいな明確な著作物リストをいろんな業界が提出するのか?転載可のはずのもので誤認逮捕とか洒落にならないぞ。親告罪だったら著作権保持者が「自分の著作権が侵害された」っていってやるから間違いないけれども。
そうそう、暗黙の許諾の変わりに原則許諾で使用料請求権っていうけれど、同一性保持権の異常に大きい日本の著作権法の事情からすると、暗黙であることが支えていたことが何かあるんじゃないかな。使用料請求権ってのもあれか、仲介業者でもできるのか?天下り法人の新設でもするのかな。
適当に書いているので間違っている話もあるかと思うけれど、この何かが迫ってくる気持ち悪さについ何でもいいから書いてみたくなったのです。