格差社会の原因なんて、みんなとっくに気付いているよね

人材派遣業界曰くとかそういう問題ではないわけですね。

格差は競争社会の産物であり、競争なくして社会の発展はあり得なかった。我が国は、グローバル化の進展の中で、引き続き国際競争力の維持、確保を図る必要がある。そのためにも、努力に応じた一定程度の格差は容認されるものであろう。格差を全く無くしたら個々人のやる気が失われてしまい、社会の発展が期待できなくなるのは事実であるから、「我が国は、諸外国に比して格差が小さい社会である」とも言われているなか、グローバルでのスタンダードはどこで、我が国はどのレベルを目指していくのかを明確にし、個々人の雇用の安定を図りつつ、労働者のモチベーションを最大限活かすような「格差」はどのあたりまでの差なのかについて議論を尽くすことも重要であろう。

人材派遣協会いわく「派遣は格差社会の元凶ではない」 - GIGAZINE

引用の引用ですが。議論を尽くすとか寝言な訳ですが。
みんながわかっているはずの事実。

  • 人並みの生活、というささやかな希望は社会全体で見ると実現不能
  • 人生仕事だけではないってのは負けに行っている
  • 頑張らないと、暮らせない

なんだか日本全体が豊かになったような気がして人並みの生活を送るくらいなら頑張らなくても可能、という勘違いがまかり通っているのですが、そんなわけない。古来から、頑張らないと人並みの生活など送れないのです。格差社会の元凶は、我々の世代が、個性とか、趣味とか言って騙されて、頑張るのはアホだと思い込まされたことにあります。人間頑張らないと暮らしていけないのですよ、本来。
一部の成功事例に騙され、人生にはゆとりが必要と思わされて、頑張らなかった人が負け。仕事も趣味もっていうのは、実は頑張ってそこそこ勝ち組にならないと実現できません。そんなこととっくに気付いているはずなのにね。
スタート地点で騙されて、道を誤ってしまった人は犠牲者ではあるけれど、その人たちのおかげで勝っている人もいる。格差社会は、その時点で容認されていたはずなのに。まさか暮らしていけないレベルまで堕ちるとは思わなかったのかもしれないけれど、好きなことは勝たないとできないということに気がつくべきだったのですね。
格差を全くなくしたらモチベーションがどうとか言っているけれど、本当は、頑張らなくてもそこそこ働いていれば喰っていくくらいは出来る、という社会が理想的だと思います。が、今の現実はそうではない。今更派遣に文句を言うべきではない。何でこうなっているかというと、僕らの世代、あるいはもうちょっと上の人の一部が頑張らなかったからだってこと。虚しいね。
8/26 追記
書きかけ部分もありますが、順次補足と応答をhttp://d.hatena.ne.jp/NOV1975/20070826内に書いていきますので、そちらもお読みいただければ幸いです。