日本のSIerが死にゆく理由は成立しているのかな

タイトルが変わっていました。
日本のSIerが死にゆく理由 - 山本大の日記
だったんだけど。

セキュリティ事故ってもう日常茶飯事で、萎縮ムードは常識化してる。
大きなSIerになればなるほど、もう社員のことは信用しない。

それって大手のSIerが死にゆく理由だと感じてしょうがない。
社員さんよ、「信用してないけど結果残せ」って言われてる感じじゃない?

前時代的セキュリティ滅ぶべし - レベルエンター山本大のブログ

ええと…僕、今大手SIerアンダーの仕事やっていますけど、萎縮ムードとか別に感じない(ちゃんとやろうぜ!というのはある)。
セキュリティ事故は本質的にはSIerが起こすんじゃなくてユーザー企業が起こすものだ。開発現場におけるセキュリティ事故なんてのも例えば大手金融なんかは本番データの扱いが非常に厳密な結果としてSIerはそれなりに安心して作業できる一方で本番と開発のネットワークが全く一緒の中小企業なんてヒヤヒヤするよね。これは金の問題もあるとはいえユーザー企業の意識の問題だし、セキュリティを意識しなくても守れるようにしたいというのは(現場の一部のクソどもを除けば)それなりに統一された見解だと思うんだがね。

それってちゃちな話じゃない。
例えば、DropBoxが使えないからリアルタイムな情報共有ができないとか
社外とのGitのやり取りができないから、ソースの共有で手間食うとかそれだけの話じゃない。

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これもユーザー企業がそうして欲しいって要望でやることもあれば、ユーザー企業の要望でやらないこともある。クラウドなツールはもちろん便利なんだけど、使い方を誤ると問題が出るってことは使っている人たちはみんな意識しているし、便利ってだけで使っているわけじゃなくて、TPOに応じて使っているはずだよ。

例えば以下3つの事例はなぜ毎年おこるのか?
1. セキュリティーカード紛失によるセキュリティー事故

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そりゃ環境構築した時点でそれしか選択肢がなかった&そこから更改する予算がなかったってだけの場合がほとんどでは?新しいセンターを作るときに生体認証を選択肢に入れてることが多いと思うよ(最近良く遭遇する)。で、これをセキュリティ事故の地雷原とか言っているんだけど、別に起こることが盛り込まれていて、発生した時の対策が講じられている事故なんて別にスミマセン気をつけますだよ。もちろん頻発したら仕事に対する姿勢を疑われるけどそれはどんなカテゴリーでもそうだよね(小学生レベルの誤字脱字が頻発している上流の設計者とか)。

2. いまだにミーティングに参加するときには
持ち込みPCがダメだから紙を印刷しなくてはならないという
でもスマホは良くて、タブレットはグレーだからNGとか

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今急激な勢いで現場が改革されてきていて、特にペーパーレスな会議についてはかなり構築するところが出てきている。もちろんタブレットね。むしろスマホの方が(BYODな環境なない限り)NGでしょ。

3. メールに添付ファイルつけるときに、2通目にパスワード書くとかいうルールでやってる
バカバカしさはなんだろう。
1通目は傍受されても2通目は傍受されないとでも思ってるのか。

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これは合ってる。意味わかんねー。これは完全に悪弊(意味が無いだけではある)

もうしわけないけど、前時代的なSIer(か、そのそば)でこういう技術が活用できない不幸な現場にだけあなたが詳しいだけではないのかな。