Music for Large & Small Ensembles / Kenny Wheeler

Music for Large & Small Ensembles
三年目。この年は選曲に苦しんだ。どうもピンと来る曲がないのだ。このアルバムは僕がライトに入る前に準優勝(時間オーバーで減点されたとの噂)した曲が一枚目を丸々使った組曲の抜粋だったので内部ではわりと有名だったんだけど、誰かが買ってきてしばらく流行っていた。
二枚目の一曲目が"Sophie"で、ちょっとラテンっぽいんだけど縦縦ではない不思議なテイストの曲。みんなやりたかったこともあって一曲はこれに決定。
二曲目に悩む。最初はPlays Music of Kenny Wheeler / Upper Austrian Jazz Orchestraに入っている"Little Fella"をやろうと試みたのだけど、譜面があがってきてやってみるととても単調になってしまってとってもじゃないけどバンドの魅力を表現できる音楽にならない。そりゃそうだ。高音でシャウトしまくる女性ボーカルをフィーチャーしたアレンジなのだ。ボーカル抜きでやってもね。ちなみに、その後リサイタルでGuestのボーカル入れてやったので無駄にはならず。
というわけで、もう譜面を頼む時間もない(ライトは大体6月頭〜中にまで選曲して7月中の試験明けから練習なのです)ので、既存のレパートリーからできるだけ派手目でソリとかあるようなのを選んでみた。
当日。「内堀勝先生、どうでしたか」「あれ僕が昔アレンジした奴だよね」そうだったのか! 10年位前の山野でやったらしい。そんなこんなで不完全燃焼でした。
ちなみにその後一部学バン界でSophieが流行る。しかし今だかつてあのフィーリングを出したバンドは聞いたことがない。Peter ErskineDave Hollandが最低限必要だからなぁ。ホーンセクションはわりと前衛系のSaxとWDR Big Bandからピックアップしたようなメンバー。Trb吹きとしてはどうしてもSweet Time SuiteのPart3のValveが気になるのだ。この人がWDRでLeadを吹いているのを知ったのは後日。Bob Brookmeyerより好きだ。あとはStan Sulzmanのテナーが最高。バキバキの4ビート以外は聞きません、って人以外は必聴。