Colours of Siam / WDR Big Band

Colours of Siam
Siamと言ったらタイのことですね。なんか東洋系のComposerがやってるのかと思ったらそんな感じでもなく。しかしジャケットがステキめだったので買う。いや、当時WDRで新譜だったら100%買ってたわけですが。
中を開くとDave Horlerがソロ吹いてますよ。それだけでとりあえずOKと思い聞いて見ますと案外いい感じでした。タイの印象を元に組曲。ありがちなパターンではありますが、なぜタイなのか。流行ったのか。
一曲目、RAINY SEASONSは雨だれを意識したと思われるピアノのフレーズから始まって、実に気持ちいいハーモニーが展開されていきます。どっちかというと日本の梅雨っぽい気もするけど。わりと東洋系の音階を使って曲が展開されていきますが、どの曲もやわらかく作られていて、非常に聴き心地がよいです。BGMに最適というと失礼かもしれないけど、いい意味で耳に障らない。フューチャーされているSaxの人はどこかで聴いたような音色。フュージョンぽい人でそんなに好きではない。Dave Horlerのソロは安定。相変わらずいいバルブ捌きです。Ludwig Nuss(前回は書きませんでしたがssはエスツェットね)も安定。Tromboneのことばっかりで申し訳ない。ボサノバな曲とか、Duke EllingtonのFar East Suiteみたいな曲とかがありますが、全曲さわやかな空気に包み込む感があってまったりします。構えて聴くものじゃなく、なんとなく流していたい、そんな一枚。