Overtime / Dave Holland Big Band

Overtime
Dave Hollandは僕にとっての神ベーシストの一人なんですが、それはきっとKenny Wheelerとやっているからに違いない。速いフレーズをものともしない、けれども骨太の音が大好きです。そんな彼のBig Band。二作目?4+3+3のちょっとスモール編成。
Monterey Jazz Festivalのために書かれた組曲から始まります。1曲が長いのに4曲もあるよ。ラテン調の一曲目はChris Potterが最高。2曲目のHollandのソロはいつもの調子。ソロが終わると超変拍子な曲が始まります。なげー。3曲目。ソロが二人ともいいなぁ。4曲目、どっかで聴いたことがあるような…思い出せませんが。Antonio Hartってこんなヤバい系の人だったっけ。なし崩し的に終わり。たぶんにライブ向きなんだろうな。
5曲目暗いボサ。僕はRobin Eubanksはあまり好きじゃないんだけど、楽器の上手さについては認めないわけにはいかない。アレンジ全体のムードはちょっと北欧系。もし自分のバンドでやるんならこれかな?と言った感じ。Robin Eubanks作の6曲目はまたしても変拍子なんだけどはじけ切れないテーマが微妙にイケてない。7曲目、変拍子ロック。ちょっと地味すぎない?
なんか管がみんなとてもいい感じで、面子から想像してたよりセクションワークが完璧。アレンジもオーソドックスながらテクニカルな要素満載。PianoじゃなくてVibなのもいいですね。ソロも全部水準以上。録音自体がベース強調気味ですが、さらに強調気味で再生してHollandの音に浸るのが正しい聞き方かなぁ。