ことば狩りとな

枝葉末節に対し文句をつけて本題を見失うのをもとよりよしとはしていない僕ではありますが、やはりある程度社会的な地位や発言権がある人は言葉の選び方、用法の確かさと言うことには気を使って欲しいと思います。常識の範囲内であれば多少失言めいたことでも過剰反応することなく評価していきたいのですけれども。

もういい加減に、言葉尻をとらえた「ことば狩り」はやめたらどうか。政策の中身を問うたらどうなのだ。いくら言葉尻をとらえても、柳沢大臣は女性蔑視論者であるという証拠にはならない。

http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=440

その社会で支配的なイデオロギーに対立するイデオロギーの用語が過度に規制された場合や、特定の国、被差別集団の抗議に対してマスコミ等がその用語を放送禁止用語として行き過ぎた自主規制をした場合に、これを揶揄または否定的にとらえる文脈で使用する。

言葉狩り - Wikipedia

言葉尻を捉えることは言葉狩りではありません。というか、「言葉尻を捉えた」で十分意味を成しています。それ以上の言葉は必要ないのに。話の内容自体には賛成なのですが、こういった多分恣意的な誤用というか誇張表現としてネガティブな用語を意味を拡張して使うセンスが僕は好きではありません。更に言うと、こういった使用法が広まったりすると本来のネガティブワードの持つ強い否定の対象が薄まり、結果として言葉の意味が薄まってしまうことにもなりかねません(大げさか?)。
こういう一つ一つの言葉に対する甘さがいつか起きる失言に繋がっていると思わざるを得ないですね。
※早速拡張された引用記法を使ってみました