匿名で本音をぶちまけるっ!

〜飲み屋にて〜
若者A「だからあのバカ課長がいるから仕事が上手くいかないんだよ。ボールペンは芯取り替えろとか付箋は消しゴムで消して再利用とか意味ねー」
若者B「挙句に客先行ってハイハイ言うしか能がないんだからなんで出世してるんだかわかんねぇよな」
若者A「取引先にゴマするのは得意なんだよ、あいつは」
おっさんC乱入
おっさんC「そうだよ、課長とか言って役ついたとたん人間の格まで上がったような風に人を見下すんだよなああいう奴らは」
若者AB「お、おっさん話がわかるねぇ!」
おっさんC「おう。よし、俺が一杯おごってやるからぶちまけとけ!」

そんな匿名の会話も現実では起こるわけです。人間常に本音で生きていければどんなに楽か*1。公には言えない事があるから友達とか見知らぬ人とか、とにかく普段の生活と直結しない人に愚痴ってみたりするわけです。
本音には自分の核となる大事な部分がある一方で、汚い自分、捨て去りたい自分も混じっている。誰にでも言えるものじゃない。でも見ず知らずの人には言えるかもしれない。そんなこともあります。
現実と緩い接点を持ちながらそういう意図でウェブを使用するというのも利用方法としてはありですよね。もちろんみんなの見えるところにおいたら突っ込まれるのは覚悟しなければならないし、汚い部分を見せたら批判されるかも知れません。でも周囲の人にぶちまけると引かれることがわかっているからリアルと距離を置いたところで発言しているのでしょう。だったら受け入れられる必要なんて全くない。それによって見知らぬ他人が傷つくことがあるかもしれないけど、じゃあ見るなということも出来る。個人を特定して発言するわけでなければ、その言動が正しいかどうかに関わらず存在してはならないものにはなりえないのです。少なくともウェブが社会の延長上にあり、見知らぬ他人と付き合うことを可能とするのであれば。

若者A「課長、今日の取引先の部長はどんな方なんですか」
課長「もうツーカーの中だよ。俺の接待にかかればこの程度のはイチコロだよ」

若者A「はじめまして!D商事のAともうしまs…あっ」
課長「ん?どうした?」

取引先の部長が光らせた目は若い同志を見る目なのか、それとも…

*1:そうとも限らないけれどね