上から下からとか強者弱者とか言うけどね

傍目八目といいます。傍らで見ているほうが当事者より八目先まで読めるというのはとてつもない差ではあります。つまり、当事者ではないことというのは相対的な「強さ」を内包しているわけです。
この強さはあくまで当事者としてではなく眺めているからであり、実際に議論の当事者になった場合に必要な一貫性・継続性を持ち合わせていることを意味しているわけではありません。
だから、当事者以外の立場を保って議論している人が「上」「強者」に見られてしまうというのはある意味必然でもあり、またそのこと自体は意味のあることではありません。ただそこで立場を逸脱して当事者のところに降りてきた際に、それまでの言及がリセットされないのであれば、結果として以前の立場が意味を持ってくることになることがありますね。
ブクマ界隈で活躍されている諸氏はその辺のポジションを弁えていることがわりと多いんじゃないかと思っています。意識しつつあえて降りてくる人もいますしね。
ひとつのポジションに徹することはインタラクティブなものである以上結構難しいのですけれど、自分の言説に責任を持つというときにこういったことを理解しておかないと行き違いの元になるように思っています。