カウンセラーやりたいって軽い気持ちで言う人は今すぐ自殺したほうがよい

追記:いきなり追記ですが、タイトルは煽りすぎでした。が、タイトルへの違和感を中心としたトラバがついてしまったので変更しないでおきます。本文内では「考え直した方がよい」くらいの話になっています。追記終わり。


たまたまb:id:Marco11のとこで特集wしてたんで、言及しとく。
僕は大学では心理学を学んだ。まあ、いわゆるモラトリアムと言う奴だ。そちらの道に行くつもりはなかったし、完全に興味本位。しかもうちの大学は完全に実験系で、当時は臨床の教授もいなかったくらいだから、当然臨床心理士とかカウンセラーとか、そっち方面は関係ない。それでも、ちょっとは臨床のことを学ぶわけだ。発達も行動もやるしね。そこで知ったことは、人の心のあまりの脆さと言うもの。ガラスのハートっていうけど、繊細じゃなくても砕けない心なんてないよ。もし砕けないように見えたらきっとその心は既に崩壊しているに違いない。
恐ろしいものを見てしまった気がして、以後、気をつけるようになった。書店の心理学コーナーに並ぶ本の半分くらいには殺意を覚える。そういえば、心理学って書籍の分類上、哲学とオカルトの間にあるんだよね。絶妙だと思う。そして、「心理学をやっていたんだって?」的な質問が少なからずカウンセリング的なものを期待しているニュアンスを持っていた場合、全力で「俺は実験系だから」と否定に走る。だって怖くてできないものそんなこと。ちょっと一ひねりすればあっさり人を壊すことができる。もちろん手法に習熟しているわけじゃないから実際やってみろといったらできるかどうかわからないけれども、そんなことの可能性を探るために実験することなんて到底できない。
学んだことは、自分の心を知る手がかりにはなっているけれど、自分で自分を診断することは難しいから、結局あんまり役に立ってないね。他人に対しては、精々医者につれてくべきかどうかを判断できるくらいだ。
タイトルも含めて、我ながら大げさに語っていると思うけれども、それでも、そのくらいのものなんだっていう意識が無いとできないことだよ。人の心を弄ぶ職業なんて。
本気で、カウンセラーになりたい人は、精神医学でも同じだと思うけど、自分が背負い込むことになるのが何かってのを良く考えてから道を決めたほうが酔いよい。その道は、何人もの人の人生を背負い込み、何人かは救うかもしれないけれども、何人かは救えず、何人かは壊すかも知れない道だろう。本当に自分がそれを背負えるだけの強さを持っているかどうか。良く考えろ。
決してこのエントリこのページで挙げられている怪しげな資格に引っかかるな。中途半端なカウンセラーになるな。変な知識だけ身につけて、アマチュアカウンセラーとして周りの人を診てはならない。
単に、好奇心から、あるいはそれほど積極的でない理由から、カウンセラーになろうと考えているのであれば、大量の犠牲者を出す前に、あるいは重みに耐えかねて自分が壊れる前に、その道は考え直した方がよい。人間の心を覗く仕事とは、そういうものだと思う。