僕が外食産業やってたら冬の新作はテラ豚丼に決まり

かつやと言う最近勢力が伸びてきたカツ丼系ファーストフードがあるのだが、そこの新メニューは「ダブルカツ丼」。カツもご飯も二倍二倍。二杯目からは100円引き。三杯目からは200円引きとか書いてあって、どんだけ食べるんだよここの客wwwとか思うのだが、実はその分のサービス券で次に安く食べてね、ってことだったようだ。
すき屋メガマックといいメガ牛丼といい、一時期ダイエットだメタボだデフレ(?)だなんていっていたのをよそに、大盛りブームが盛り上がっているわけだ。経済が冬の時代、せめて食い物くらいは腹いっぱい喰いたいという人間の心理なのだろうか。正直、酒を飲もうと思った予算で飯を食えばかなり贅沢ができるので、それでよいと思ったりするのだが。
さて、テラ豚丼。いきなりテラかよと。ギガはどこへいった。というか、メガの次はギガのはずが最近ギザと言う謎の単位が幅を利かせ始めたような気がしなくも無い。それはどうでもよいが。紅白もだいぶ前からどうかしちゃってるよな。それもどうでもいいか。ペタまで行くと急に盛りが少なくなる感があるのでテラが妥当なのであろう。濁音が入らず、少し馬鹿にした感じで発音できるのもポイントが高い。
もちろん、吉野屋では実現不能だろう。一回ミソをつけてしまったから。商品開発担当は今頃頭を抱えているに違いない。何故秘密の開発メニューが流出してしまったのかと。そんなわけないか。
ともかく、この大盛りブームを生き残るためには生半可なメニューでは勝てない。ラーメン二郎の増加率がそのことを裏付けている。二郎の大ダブルのコストパフォーマンスに勝てる食物はそう多くはないはず。テラ豚丼はそれに対抗するに値する活気的なメニューではある。付け合せに黒色の物体の揚げ物でも添えればネタとしては面白いがきっと売れないだろう。王道で行くべきである。
しかし、テラ豚丼。どう考えても栄養のバランスが悪すぎる。テラ味噌汁とかテラコールスローサラダとかが必要なのではないか。いや、牛丼屋といえば紅しょうがだ。テラ豚紅しょうが丼にすればよいのではないか。そういえば、僕の大学の先輩は牛丼屋で牛丼なんだか紅しょうが七味丼なんだかわからない謎の物体を食していたのであるが、際限の無いカスタマイズ性を提供する外食産業はなんてすごいんだろうと思った記憶がある。しょうがの一日の摂取許容量とかはないのだろうか。いつかトッピングメニューの食べすぎで死亡事故がおきて全国の紅しょうがファンをガッカリさせる日が来るに違いない。
ところでテラ豚丼。そもそも、メガ〜と言うもの自体、なんだか多そうな単位を適当に付けてみました、というものでしかなさそうではあるが、しかしここで外食におけるメガの定義がされた。つまり、ギガマックはミートパティが4000枚入っているべきだし、テラマックは400万枚入っているべきだ。無理か。4を底にとり、16⇒64⇒256とすべきであろう。つまり、テラ豚丼は通常の64倍の量を提供すればよい。単に字面だけで選ばれたテラ豚丼の量を参考にすることは出来ない。しかし、これは…ちょっと無理だ。原材料の順序が違うだけで捏造として糾弾される昨今では、コンプライアンス的に問題になるに違いない。曰く「テラ豚丼の欺瞞を暴く!全くテラとかけ離れたその量とは!これが外食産業の実体だ!」。これは非常にまずい。現実の選択肢としてはメガしかないのだろうか。4メガ丼とかわかりにくすぎてお話にならない。うーむ。
「社長、冬の新メニューの企画ですが、某アイドルとタイアップした「ギザ豚丼」が有力です!」
うん、量を表わす名前はは具体的な単位じゃなくて大とか特とかギザとか、語感だけで決めたほうが良いな。テラ…語感だけなら地球を表わしている感じもしてよいのだが…地球…豚丼では世界は獲れないな、多分。