マクドナルドは円安で死ぬのか

昼飯の選択肢が少ないという事情もあって、ちょいちょいマックには行く機会がある。そんなに嫌いではないけれども、相変わらず微妙な満足感だ。牛丼との腹へのたまり具合の差異は食後のコーヒー代と思わざるをえない。ハンバーガーは日本人にとっては本来ある種の贅沢品ではないかと思ったりもする。としたら、マックのこれまでやってきたことは、ハンバーガーの敷居を下げた代わりに単価を落としたということだ。しかし、商品も微妙になってしまっていると思う。最近ポテトが油のせいかイマイチ美味しくない。歳なのかもしれないけど。

そこで円安である。大丈夫かねこれ。ドル円の急激な円安っぷりもヤバイけど、オーストラリアドル/ドルが以前よりかなり高いことも見過ごせない。ドル円が120円になったら豪円はこのままだと126円くらいか。

同じ売上(額ではなく、注文数)で同じ利益を確保するためにはどのくらいになるだろうか。

でも、マックの問題は結局そこではないんだと思うんだよな。品質。品質ってのは味もそうだし、店の雰囲気もそうだし。とにかくチープ路線しか見えない。大衆を相手に売りあげていくためにはもちろんそれは必要な部分ではある。マックくらいの規模になると高級感ではやっていけないのもわかる。

マックに価格では対抗できないから高級路線な他店の存在がマックの高級路線を阻んでいるかもしれないというのは皮肉めいているけれども、もう少し商品そのものを見直していく気概がないとこのまま死を迎えるのではないか。