TVが面白いの面白くないのってのはコンテンツのメタ化が進んだからかも?

個人的な思いとしては、あの過剰な字幕の乱舞が始まってからテレビがつまらなくなったというか、コンテンツそのものではなくて、パッケージがつまらなくなったと感じている。つまり、スポーツ中継一つとっても、その試合の内容そのものではなくて、タレントによる解説とか、特定の選手への肩入れとか、字幕とか、そういうものが試合の中身の代わりに主役になろうとしている。コンテンツの受け取り方までもがある一定方向に誘導される。それに対する反発ってのもコンテンツの受け取り方のうちなのかも知れないと思うと実に腹立たしい。
このようなメタなコンテンツに慣れてしまったからこそ、よりダイレクトなニコニコ動画のような参加型メタコンテンツが流行るのかも知れない。ここでは既にコンテンツの価値はメタ的に楽しめるかどうかに変質してしまっている。コンテンツは素材に成り下がった。
元々映像コンテンツ、特にドラマではなくてノンフィクションやバラエティーは、物事をどう捉えるか、という視点を提供するものなのかもしれない。ただ、その視点の強制的な感じが面白さを限定しているのだろう。