ウェブでの他人への要求

イチローに「大リーグでヒット量産できないなんてありえないですよ。誰だってやればできますよ」って言われたら泣いちゃうけど、ここまで極端ではなくても似たようなことを言われることはあるよね。仕事で「なんで出来ないんだ!」って言われるのは会社が給料を配るボランティアじゃないから仕方ない。
ウェブで見知らぬ相手に何かを要求すると、過剰要求と受け取られがちなのは参加資格がなかったり、クラスターごとにまちまちだったりするからなのだろう。学校は入試を課して最低ラインを設定するけどウェブはそうじゃないからな。でもって、給料を貰っているわけでもないから、ある基準に達してなければならない義務もない。
で、違うラインの人と関わらないようにしたくても何だかんだで繋がっちゃう。そのときに「自分はこうだからお前もこうしろ」と要求しても大抵は残念な結果に終わるよね。上手くつながることが出来て、お互い有意義な時間になることもあるからやめられないんだけど、自分が正しいって認めさせようとするのは無駄かも。一見自分側に組している人でも内心「その点についてははいはいって言っとけばいいか」って思ってるかもよ。
バンドとかで「どうせやるなら精一杯やって最低限このレベルでやろうぜ」派と「忙しいんだから楽しいのが優先」派で分裂しちゃうことはよくあると思うけど、ウェブではみんなが無駄に繋がっていることによってこういう軋轢を抱えた人たちが棲み分けられずに存在しているから、揉め事が絶えない、あるいは見えすぎちゃうのかも。
でもそういう軋轢が何か大きなものを生み出すのかもしれないな。