超デッドな部屋での音作り

そんなわけで、銀座アップルストアでのライブも無事終了。しかし行ってみて驚いたのは、シアタールーム、超デッド。デンジャラスって意味じゃないよ。反響が殺される(=ない)ということです。これはどういうことかというと、管楽器の残響があまりなくなるから、後ろの席はしょぼしょぼかすかすな音を聞かされるハメになるってこと。ヤバイ…
オンマイクな楽器なんかは左右のモニターから出るからそこそこ音が回る。というか、モニターから音が回る前提で作られている感じ。それでもキーボードの腰のない音色だと散らばっちゃって全然聞こえてこない。だからといってガッツリやると今度は前がやかましい…いや、まあフルバンなんだからやかましくて良いかw
というわけで、がっちりとセッティングすることに…といってもマイクがない。音色がソリッドになる傾向があるから、厚めのがっちりとした音を、かっちりとしたアタックで聞かせなきゃならない。しんどい。あまりに残響がないので管楽器のオーバートップでちょっと拾う。ほんとはソロマイクの予定だったんだけど、狭いから目いっぱい吹けば大丈夫でしょw。ドラムとパーカッションにも付けたかったんだけど、マイクが足りない…
ベースは低い音の部分ばっかり通っちゃうので厚めの音色にしないで出来るだけソリッド感を出すと管とバランスがとりやすい。ギターはナチュラルな感じで。
で、まあやってみた。バンドはサックスがわりと爆音気味なので、なんとかかんとか。ラッパがもうちょっと前に出ないとダメかな。まあいいやって感じで時間もないので妥協しつつ、そこそこの音を作って終了。正直、管の正面とリズムの正面で全然出音が違うし、5列目と10列目で減衰具合が全然違う。今日は座る場所でだいぶ違う音楽になったと思います。
あれくらいデッドな部屋だときっちりPAつけてモニターからの出音を中心に組み立てないと正直苦しい。あと、横にバンド用モニターがなかったのでずれまくったなあ。耳だけであわせる人は特に危ないねえ。
しかしまあ、勉強にはなった。とても難しい部屋でした。
それにしても、次から次へ外人さんが訪れるのはさすが銀座、というところなのかな。