政治家用語の「誤解を招く発言」の意味は「本音だけど不適切でした」、だ。

そうだよね。だって大抵の発言は「どう誤解を招くというのだ」というものばかり。例えばごく最近の、これ。

成田空港の拡張が地元住民の反対などで進まなかった経緯について、反対派らによる「ゴネ得」と述べ、「戦後教育が悪く、公共の精神が欠けている」と批判した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080926/stt0809261253015-n1.htm

気持ちいいくらい明確かつ簡潔な論旨じゃないですか。これがどう誤解を招くかなんて100回読んだって想像できない。つまり、こういう発言が出て来た理由は、「真にそう思っている」から以外にはありえない。
実際には、政治家として、こういう発言は(一部の言いたい放題な方々を除いて)政治的に正しくないから言うべきではない。あるいは、思い込みを正されて撤回することはあってもよいとは思う。ただ、このような発言を撤回する理由として「誤解を招く」表現や発言である、いい訳をすることはまともな大人の言葉とは思えない。一体全体「どう誤解を招くか」なのか。それの説明なしの便利な言葉として使うのは政治家としての決まり文句だからなんだろうけれども。
それなりの支持を集めている政治家って、こういうシチュエーションでちゃんと筋だった反論をしたり、撤回するときはその理由も述べているような気がするなあ。