議論以前の問題

どうも取り留めのないエントリに変なブクマがつきました。

OguraHideo その発行する雑誌で特定の個人をかなり悪し様に罵ることが好きな宗教団体に属する人が、それよりはかなり穏やかな個人批判すら許さないが自分が特設ブログで匿名さんを手足として個人攻撃を加えるのは◎ってこと？ 2009/03/30

はてなブックマーク - 属性による個人批判が好きな人は、属性で批判されることが大嫌い - novtan別館

はてさて、さっぱり意味がわかりません。これは詭弁のガイドラインに載ってそうな論法だな。
「その発行する雑誌で特定の個人をかなり悪し様に罵ることが好きな宗教団体」
という文章はまあ、わからんでもありません。そう見えるし、実際にそうであることもあります。往々にしてカウンターパートとして週刊新潮とかがいたりします。しかし、好きな、というのはどうか。彼らは趣味としての好悪でやっているというよりは本気で敵だと思って攻撃しているんでしょ。
「属する人」
ある特定の勢力に属すると、その勢力が行っている全てについて責任を持たなければならないというわけではないでしょう。もちろん、それを非としてその宗教団体から抜けるという選択肢はあります。悪徳な商売をする加盟員を放置する業界団体から、その業界で働けなくなってもいいから抜ける、みたいな正義感ですよね(この話は、一見自由に選択できるように見えて、その実、その選択は容易ではない、という話です)。
「それよりはかなり穏やかな個人批判すら許さないが自分」
かなり悪し様に罵るよりかなり穏やか、という比較級がどの程度の絶対レベルを指しているのかさっぱりわかりませんが、自らに対して的外れな個人批判をされたことについて反論したら、某宗教団体に所属することを理由に批判の批判は許さないというような反論がきたとしたら普通失笑を通り越して怒ると思います。いずれにせよ、穏やかかどうかではなく、個人批判が筋として正当かどうかがここでは問われますよ。
「特設ブログで匿名さんを手足として個人攻撃を加えるのは◎ってこと？」
自分と反対意見を持つ観客が相手の手足に見えるのは被害妄想だと思います。
どこまでいっても個人攻撃は個人攻撃であり、その点、どちらかが正しかったとして、正しいほうが免責されるか、というとそんなことはありません。ことさらに所属を巻き込んだ攻撃を行う、というのは社会的にダメージを与えるという意図がありありとわかりますから、「本気なんですね」と受け取るほかありません。

はっきり言いますと、ここ最近の喧嘩(としか思えない)は話の筋はともかくとして、お互い程度の低い言い争いにしか見えません。もちろん、比較的高い知能とそれにふさわしい職業についている人がそういう喧嘩をするな、というわけでもなく(公開の場でやるのはなんだか自らの価値を毀損しているだけに思えますが)、外野から野次を飛ばせばいい観客としてはある種の娯楽に過ぎないのですが、いい加減見苦しいし、リアルの社会活動にもそろそろ影響があるんじゃないかと思ってしまいます。

この言葉を贈ります。
中坊林太郎｢親は関係ねぇだろ親は！？｣

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