ネットワーク利用における公平性とは?

公平性ってのは微妙だけどな。

ソフトバンクモバイルは2009年6月1日(月)〜10月31日(土)にかけて、パケット定額サービスに加入しているユーザーを対象に、通信品質およびネットワーク利用の公平性を確保するために、通信速度を制御する試験を実施するそうです。

ソフトバンクモバイル、パケット定額サービス利用者に帯域制限を実施へ - GIGAZINE

帯域制限が公平性を確保することになるのか。そもそもパケット定額サービスはどういうユーザーを対象にどのようなサービスを行うという前提なのか。
まあ、ヘビーユーザーのせいで帯域が足りません、そのせいで不便をこうむっているユーザーが居ます、という状況があるのであれば、仕方が無いかもしれません。でもそれは「パケット定額サービスを賄うだけの回線容量がうちにはありません!ごめんなさい!」という話だよな。帯域制限しないで結果として繋がりにくい人がでてくるのを黙ってさもサービスがフルに提供されているかのように振舞うのとどっちがマシか、と考えると必ずしも間違いじゃないかもしれない。
ただ、本来事業者が考えるべきなのは、ユーザーにとってネットワークの公平性を意識させないで公平性のあるサービスを提供することだよな。パケット定額サービスを提供しているのであれば、それに見合ったインフラを用意する。もし、料金が安すぎてインフラを提供できないのであれば、よりいっそうお金を出した人を優先するのは当然ではありますが、iPhoneみたいなのを鳴り物入りで導入しておいてこれでは単なる行き当たりばったりのサービス提供計画であるといわれても仕方が無いかもしれない。