くりっく365の惨状とリスク通貨の危険

南アフリカ・ランドの金曜の引け値(日本時間土曜朝)がくりっく365でえらいことになったという事件。
FXをやっている人で税金が安くなるからくりっく使っている人はそこそこいると思うのですが、こんな事件があったら恐ろしくて使えませんね。
http://www.click365.jp/

買気配 売気配 直近約定値 前日比 出来高 始値 高値 安値 スワップポイント
11.535 8.435 -0.270 14,410 11.810 11.905 8.415 438.00

買いと売りの差が3円って銀行の公示レートでもそんなにならないよw
買気配ないしww。直近約定値がほぼ買気配なのかな?実態のレートは売気配*1だけど、買いでこの通貨を持っている人は売りレート(ここでは買気配)で決済されるわけですから、3円分の差に耐えられなかったらロスカット、しかもこの差が実質手数料みたいなものですから、FX会社ぼろもうけ、ということに…金利が高いですからスワップ狙いで大量に持っていた人もいるでしょう。ちなみに、この差、ドル円で言えば1ドル90円のところをいきなり1ドル65円くらいで決済されそうになっているようなものです。
もっとも、土曜の明け方の話で実際にこの値で決済された人も出てきていない(ロスカットに引っかかった通知が来ている人はいるみたいですが)ので、明日の朝が正念場でしょう。仮にロスカットされていたとしても買いの気配に近い値であればよいのですが。
もとよりFXなんかはほとんどギャンブルとはいえ、胴元が不正をすることが確実なギャンブルなんて誰もやらなくなっちゃうわけで。

追記

そういえばタイトルに書いたリスクについて書き損じているw
南アランドみたいな取引量が少ない通貨は流動性の少ない株と一緒で誰かの仕掛けによって変動しやすい。もちろんスワップ目的のロングで得られるスワップに比べた下落による損失のリスクは折込んで買っているんだと思うけど、こういう事態が生じるというのは正直予想外だったんじゃないかと思うな。

*1:一般的に通貨は売レート買レートの表示だけどくりっくはマーケットメーカー方式なので、株みたいな気配値(買いたい人の提示レート、売りたい人の提示レート)で表示されるみたい。