扁桃腺炎闘病記〜大学病院編〜

前回までのあらすじ。
〜〜〜一度は直ると思われた扁桃腺炎、しかし週明けのnovtanを待っていたのは更なる激痛であった。もはや通いなれた病院にいくと、「現状よりよくならないのであれば、大きい病院で強めの点滴に切り替えたほうがよいね」と通告されるのであった〜〜〜

みなれた駅の風景。しかし、それは病院にいくためのものではなく。知らない道を通ってエントランスにたどり着く。予想していた通り、尋常じゃない人が受付をしている。さて、今日は出社できるのであろうか。そもそも、この中のどのくらいの割合が本当に受診の必要な人たちなんだろうか。
しかし、予想に反してそれなりの時間で診察にたどり着く。担当の女医さんが現れる。嫌な予感がする。この人ちょっとSじゃなかろうか…

のどの痛みを我慢しながら、今までの症状を説明する(紹介状に書いてあるんじゃないの、それ)と、早速診察に。前の病院でも思ったが、この人たちは痛がろうが容赦してくれない。こちとら口を大きく開けるだけでも痛いのだ。べろを圧されただけで激痛なのだ。しかし。
鼻からカメラを入れられる。これは初体験。そしてこれも痛い。ここ最近で鼻のど関係の痛みはずいぶんいろんなバリエーションを体験したものと思う。
さて、運命は転換する。前の病院の先生のセリフを思い起こす。「強い点滴に切り替えて…」。しかし、次に聞こえてきた言葉は「ちょっと膿が溜まっているか確認したいから、針刺していい?」何?それは選択の余地があるんですか?しかし、治るのが最優先のため、甘んじて受け入れるしかない。ここは我慢だ。針にはここ最近の点滴ラッシュ(しかも血管の出が悪くてリトライ多数)で慣れたよ。

「ずぶっ」「ちゅー」注射器が差し込まれ、吸引される。聞いてねー。しかし、これはまあまだ我慢のできる痛みだ。これが基準ならいける。俺我慢強い!

「というわけで、膿が溜まっているので、出したほうがよいと思うの。切ってもいい?」何?それは選択の余地があるんですか?しかし、治るのが以下略。

「歯医者の麻酔ってしたことある」ええありますとも。最近は一回塗りで表面麻酔かけるから痛みも限定的だし。「それと同じだから」あいしー。

しかし、取り出されたのは、いかにもオールドスタイルな、痛かったころのあの…しかもその針太くないっすか????ずぶっっっ、ぶしゅー、いたたたたたたたたたたたたっ。針そのものよりも薬液が注入されたときの痛みが酷い。思わずのけぞると「男性は痛みに弱いからねぇ」屈辱である。

「じゃあ、切りますからね」何その使い捨て糸切りバサミみたいなの?ずばー、ぎゃー、イタイイタイ麻酔どうなってるの?だらだらだらと流れ出る膿をトレーで受ける。もう涙目である。これ絶対麻酔効いてないって。証拠はある。「もうちょっと出したほうからもう一回行きますよ?いい?」もうどうにでもして?ずばー、ぎゃー?あれ?さっきより全然痛くない。すなわち、さっきはまだ麻酔が効いてない。QED。医療ミスだ訴えてやるでも声でない…。済んだら楽になってきてしまった。文句が言えるわけもなし。
なんか長いガーゼを癒着してまた膿が溜まるのを防止するために入れられ、追い出される。

さて、本題のはずの点滴。しかし、知らない間に採血が追加に。まあ、万全を期すためだ。仕方ない。月曜もしたし、説明ぐらいは欲しいんだけど。

なぜか点滴ベッドは救急外来にある。ベッドに寝かされると、なんか三つも点滴セットが…なんか2時間とか言っているし…。よくわけのわからないまま採血をされると、その針のまま点滴?え?なんかすごくない?そんな風にできるんだ。月曜なんて採血したせいでいい血管が無くて困ったというのに。

2パック同時の点滴を受けながら、軽く眠りに付くも、さすがに救急外来。修羅場というほどではないが落ち着かない何かが展開されている。眠れない…というか、怖い…それでもしばらくまどろんだ後、開放される。どうなのこれ?

点滴だけのつもりだったので予想外に治療費がかかりしょぼーん。手術と採血(+検査)がほぼ一緒の点数とか、検査によっては後でさらに料金がかかりますとか、微妙に納得が行かなくもない。しかしまあ、あれだけのことをアレだけの料金でやってくれるというのは日本の医療万歳なのではあろう。

さて、明日も点滴を受けに行かなくては…というか、このガーゼを取り出すときにまた何か酷い目にあうのだろうか…