大麻とその他の麻薬の差異をアルコールの強さに例えるのは違和感

適当にピックアップしているので流れはリンク先で。

@hei_k0u 売人がいくらがんばってもいきなり覚醒剤に手を出すような人は稀ですよ。大麻を客寄せに使えなくなれば入り口がぐっと狭まるんです。ビールがなくていきなりウォッカスピリタスが出てくる居酒屋には普通行かないでしょ?ちゃんとした薬物教育と言ってるのは、それぞれ薬物の違いを教えるということです。当然酒や煙草も含めて。
captain_sisko
2010-06-08 04:15:21
覚醒剤に手をだす人は稀でしょうね、手を出すのは合法ドラッグです。ビール=大麻ウォッカ覚醒剤と例えてるのなら、合法になればビールは手元に持てる訳ですから、ある程度酔った人がそこから焼酎、カクテルのような合法ドラッグに手を出す可能性は普通に考えられるでしょ?むしろビールだけ出してりゃ他の酒には手が伸びないって考えの方がおかしいと思いますが。
hei_k0u
2010-06-08 21:12:39
@hei_k0u じゃなくて、ビールを禁止してるから、ビールくらいと思って既に法を犯した人にとって、焼酎やウォッカに行くのを止める壁はないって意味です。法律という一番大きな壁を超えたとしたらもうこれを止めるには身体に危険であるという知識でもって止めるしかないんじゃないですか?
captain_sisko
2010-06-08 22:55:30

ニポンの美しすぎるブロガーきっこ、マリファナのススメ - Togetter

このあたりの一連の議論がちょっと納得いかない。ゲートウェイ理論があっているか間違っているかはともかくとして、例え方からして、世間の認識が危ういものなんじゃないかというようなところが。
まず、ビールに対して強いアルコールである焼酎やウォッカの例ってのは、相対的にヤバイことを匂わせている例え方だけど、飲みすぎたビールと少量の焼酎において血中濃度の上がり方を除けば作用はほぼ同じのはず。で、アルコールとタバコは作用が全然違う。
なんだけど、麻薬ってわりかし十把一絡げで登場するよね。マリファナのより強いだけのバージョンが覚醒剤です、みたいな捉え方をされたら大変なことになる。
てなわけで、仮に大麻を解禁する方向になったとしても、酒、タバコ、麻薬の一部がOK、ではなくて、酒、タバコ、大麻OK、麻薬ダメゼッタイ、と明確に区別を打ち出さないといかんのではないかな。
あと、きっこみたいに効果を宣伝しすぎるのもダメでしょう。所詮嗜好品の一つに過ぎない程度のものでないと。そのへんで大げさに話をすすめると覚醒剤の効果を享受するのも自己責任の範疇に入ってきてしまうし。
もちろん、ここで議論している人たちは違いを百も承知でやっているんだろうけど、ゲートウェイ理論を否定している人がゲートウェイ理論的なたとえ話にコミットしてしまうのがどうにもこの問題の複雑さを体現しているような気がしてならない。「大麻を客寄せに使えなくなれば」という言い方は、大麻を入り口にして別の麻薬を売ろうとする場が存在する、ということだし、それは、大麻を嗜好する人がそのうちの一部だけであっても別の麻薬に興味を持つだろうと一般に考えられていて、実際にもそうだということだよね。つまり、入り口として成り立つから客寄せとしての大麻が売られる。仮に作用のGW理論が成立しないとしても、このような環境としてGW理論が成り立っていることを暗に示してしまっている。そして、合法化された大麻を売る場が出来たとき、別の大麻への潜在的な顧客市場がそこにはある、と捉えられないわけがない。
そうだとしたら、今100人のうち1人が大麻を経由して他の麻薬にいくのであれば、解禁して100万人が嗜好する様になれば1万人は他の麻薬に行ってしまう可能性があるってことになっちゃうから、マーケットを広げるのは得策ではない。合法かどうかが歯止めになる分を差し引いたとしてもきっと増えるでしょう。
まあ、実際にどうなの、という話ではなくて、たとえ話を間違うと理屈が噛み合ってないように見えてかえって説得力ないよ、というだけの話でした。