海外の風刺事情

どうも虚構新聞は風刺ではなく人をひっかけて楽しんでいる、と言っていたはずなのに、実は風刺だったというようなことをやっぱりいっているようだ。
んで、風刺は海外なら分からない方が程度が低いとみなされるとか海外の方が理解がとかいわゆる都合のいい時だけ海外の事情を持ち出すパターンにはまってしまっている気がするんだけど、それにしても海外って本当にそうなの?

というわけで、ウェブ見聞記。事実かどうかは知らん。

フランス

デンマークの新聞に端を発したムハンマドの風刺画がフランス紙に掲載された時、編集長は即刻クビになった。
フランスはブラックジョークの国ではあるけれども、やっぱり閾値はあって、何もかもが無条件で許されるわけではない。
フランスの風刺ニュースにスペインが怒ったという話もある。スペインは風刺の分からない程度の低い国って言っちゃう?言っちゃうのか?

イギリス

モンティ・パイソンやらLittle Britainやら、ブラックコメディの盛んなイギリスだけど、超えてはならない一線を越えると社会の敵になってしまうようです。で、そのせめぎ合い自体が娯楽的と。なんかどっかの虚構新聞との戦いに似ておりますね。

ドイツ

日本の原発問題を茶化した風刺番組をやっちゃうお茶目なドイツですが、先に挙げたムハンマド風刺画問題では同じくだいぶ揉めたらしい。
警察カレンダーの風刺画が人種差別的だって怒られた事件もある
「警察カレンダー」に人種差別疑惑 - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト

アメリ

冗談をtweetしたら逮捕される事例が後を絶たないアメリカに風刺の正当性は存在するのか?

どうも風刺と言うと風刺画という部分も結構強くて、ちょっとインターネットを探ったくらいではなかなか各国の風刺事情はうかがい知れないものがある。ネイティブな言語センスが無いとそもそも風刺かどうかも読み取れない部分が多いだろう。ただ、共通しているのは、やっぱり無条件に認められているものではなく、特にセンシティブな宗教や人種差別の問題についての許容度は結構低い。もちろん、それがしばしば問題になるのは、それを楽しんでしまう民人がいるからではある。欧米だからと言って構成員が全て高潔な精神の者のみではないということ。

なんとなくしかわからなかったけど、海外においても風刺は批評と悪趣味の境目で生きていて、一線を踏み越えたら問題になる、ということだけは理解した。