銀行「技術者が足りなくて死にそうなの!助けて…」俺ら「単価上げろよ」

なんかのギャグですかね?
IT技術者がいない みずほ不安の「2020年問題」 :日本経済新聞

みずほのシステム更改の予算感についてはもしかしたらアベノミクスによって大幅に増額を強いられるかもしれませな。その分本業で稼げる気がするけど。

まあそれ以前の問題で

みずほ銀向けのシステム開発とは、基幹システムの統合作業のこと。みずほ銀は当初、2016年春の作業完了を目指していたが、作業に万全を期すため、2月になって計画を1年間ほど延期する方針を決めた。一見、開発スケジュールに余裕ができたようにみえるが、この幹部は心配している。

余裕ねーよwwww

どうもここ数ヶ月で技術者の単価が急上昇している気配があります。リーマン・ショックからこのかた、銀行のシステム案件(銀行に限らずではあるけど特に)は「単価低減」要請との戦いと言っても過言ではない世界でした。現場では「単価下げたらクズしか残んないよ」という懸念は出ていたにも関わらずですよ。下げないと評価に関わると言われて戦える人はいないでしょう。結果として、銀行案件は高リスク低リターン(ただし規模だけは出る)と見做されているのが現状です。人が集めやすいからといってホストからオープンに技術を転換しても、目先のスマホ案件にJava技術者を取られているようでは人を集めるのも難しい状態。

みずほの案件が失敗する可能性があるとしたら、現状の問題もさておき、技術者が集まらなくて想定規模の活動ができないということが最大の原因になるかもしれないです。それを防ぐためには…単価上げるしかないだろうな。それでも、

しかし、それでは、システムエンジニアたちがクラウドなどの最新技術を学ぶチャンスを逃してしまう。
〜略〜
このままでは、今は引く手あまたのシステムエンジニアたちが2020年には「浦島太郎」のごとく、技術進歩の流れに置いていかれてしまう恐れがある。

こういう懸念はありますね。個人的にはそんなんで技術を学べないポンコツ技術者がどうなろうが知るかって感じますが、会社として考えるとそうも言ってられないわけで。なので、ここに至って「最後の大規模案件」に人を投入する気になるためにはそれなりの待遇が約束されてないとしんどいですよね。