「口座」の問題

SIerという因果な商売を行なっている我々としては、できるだけデカイ会社の仕事をしたいわけですが、ベンダーでもない会社はなかなかそういうところに入り込むことが難しかったりします。いわゆる「口座がない」ってやつですね。いくら既存の取引先に大企業がいたとしても別の大企業に入り込むのはこの口座がないことによって困難を極めます。もちろん、2次請けとして入ることはいくらでも可能なんですけど、2次請けだと自分たちでプロジェクトのコントロールを出来ないことが多く、なかなか厳しい局面になることが多いわけです。

某大企業に口座を持っている身であるがゆえにそれを目的とした売り込みも多数来るわけです。例えばホストの案件なんてのはシステム統合を機にオープンに寄せちゃうよ、とかホストのままだったとしても旧XXのシステムの人はお払い箱ね、みたいなことが多数発生しているのが現状でありまして。最後に存続するところに口座を持っている人が勝ち組、持っていない人が負け組という、実力とは全く関係ないところでの選抜が成されているという問題でありますな。