新規事業を成し遂げるために必要な拷問にも等しい我慢について

身につまされるわ。

だが、実はSIerの新規事業推進チームは、今のような景気が良く人が足りないときだけでなく、不景気のときも簡単に人が“蒸発”する。それは人月商売の悲しき性なのだ。

ITベンダーの新規事業推進チームは必ず“蒸発”する | 日経 xTECH(クロステック)

これな。

中小SIer勤務の僕であっても同様の経験はたくさんありますよ。ていうか当事者みたいなものですよ。受託のプロジェクト取ってくるのに比べたら博打もいいところですもの…

ビジネスモデルの変革をしないと生き残れない < 目の前にあるあの山を登ろう!

ですからね。しょうがなんですよ山があったら登ろうとしちゃうのは。SIerの本能なんですよ。本質的には好きなんですよ山が。

もうね、スタート地点から難しい。山が好きな人に海に潜ったりバンドを組んだりすることを計画させるってわけですからね、しかも他の真似事ではないオリジナル性を持たせると。おんなじなのは体力*1が必要なことぐらいであって。

ここではたくさんの我慢が必要です。成果の出ない仕事をやり続ける我慢、得意分野じゃない仕事をやり続ける我慢、結果が出ないことを報告し続け怒られ続ける我慢。でもこれを乗り越えないと新しいビジネスにはなかなかなりませんね。

新しいビジネスモデルって言っても、中小SIerのやることは本質的には変わらないと思っています。基本的には工程の変革であり、武器の作成でしかないと。クラウド、超高速開発、スマートデバイス、こう並べるといかにも俗な言葉な感じで嫌気が差してしまいますが、実際にこの辺りをカバーしていくことが次のビジネスの元になりますよね。うまく組み合わせればそれを「サービス」として提供できるくらいメニュー化できるかもしれません。

こういう情勢ですから、会社がきっちり利益を追求するのは結構大事で、それをこういった活動の原資にしていかないとどうしようもないし、目の前の案件に飛びつかなくても良い状態は余裕からしか生まれないわけですからね。案件だけならたくさんある現在ですけど、妥協せずに仕事を選んでいくことが結構重要なんじゃないかと思うんですよね。

*1:当然ですが、ここでは広い意味での技術力を指しています