Trilogy Big Band / The Trilogy Big Band

Trilogy Big Band
Sea Breezeらしからぬ風貌をもったこのCD(ただし背表紙以外)、Don Menzaの名曲にしてBuddy Richの不滅のナンバーTime Checkが入ってたり、ライトに入る前にリサイタルでやってたZone3(買うまで聴いたことなし)が入っていたのでサラッと買ったのですが、それ以来わりと愛聴していたりします。
クソ暑い(熱いとはちょっと違う感じの)曲ばっかり入っているわりにはさっぱりしています。バンドは上手い。アメリカのど真ん中、Kansasのバンドですが、ご近所の顔役っぽいTenor、Bill Crainがなかなかいいですね。半分くらいの曲でソロ吹いてます。
上手いけど微妙に軽い(わざとだろう)Time CheckのあとはElvin JonesのThree Card Molly。アレンジャーから直接譜面貰って(買って)やった曲。当時はあんまりインターネットとかのつてが無かったから英語しゃべれるコンマスが直電してました。メカニカルなのに妙に明るいラテン+4ビートナンバーのオリジナル、Fruit Loops(これもやった)のあとはRalph Townerを持ってきちゃったりしてごった煮感出てきますが、次のZone 3がすごい。メカニカルな4ビートのテーマとSax、Tpそれぞれのソリがよくわからないけど尋常じゃなくカッコいい。Tromboneのバッキングもカッコいい。いやー、いい曲ですね。譜面も手に入るし、もっとやればいいのに。あとちょっと怪しいTunisiaやらChelsea Bridgeも面白いアレンジですね。
全体的にきついアレンジで、Lead Tpがかなり高いところで(それとは感じさせないように)頑張っているんだけど、実は地味全パート難しい。ちょっとトーン暗めの分、通常のSea Breezeの馬鹿っぽさがなくていい感じです。
あと、このアルバム、どこでみてもタイトルがTrilogy Big Bandなんだけど(ここでもそうしましたが)、バンドのページに行くとAuditionsなんですね。確かにそう書いてある。絵の中に。