花の感受性と音楽

花に話しかけると育ちやすくなる。そういう説がある。どうやら実験で確かめられたらしい。また、クラシックだと育ちやすく、ロックだと育ちにくい。何故だろうか。科学的に考えると、二つの音楽に含まれている周波数成分が違うからということが言える。
このことは何を意味しているのだろうか。すなわち、クラシックはその音楽に安らぎを含む。しかし、ロックは反抗の音楽である。若者の怒り、あるいは政府に対する怒りを含んでいる。つまり、人間の怒りを表現するのに相応しい音楽がロックであり、また、黒人の虐げられた歴史から生まれたジャズもそうであろう。これは生物として聴覚器官を与えられ、また発声器官を与えられて、あるいは進化させてきた人間の本能に根ざすところであり、DNAに組み込まれたものである。
現代社会が次第に殺伐とし、いじめが陰湿になり、ネット右翼が出現し、核武装論が唱えられ、憲法改正が語られるようになってきているのは町に溢れる音楽が人に安らぎをもたらさないからであろう。歌詞という言葉で取り繕っていても音楽の科学的な本質は隠せないのだ。子供にロックを聞かせてはならない。
※この記事はフィクションです。Inspired by http://revilog.com/binbou/2006/11/010447.html