月額使用料って

なぜ我々は様々なものに月額使用料を払うんでしょうか。
家賃みたいなものは概念的には分かりやすくて、ある他人の持っている部屋を自分が占有することに対する単価で、本当は日額使用料なんだけれどもそれだとあまりに面倒なので月単位でまとめることにしましょうと。契約の単位を月にすることでいろいろなルールも決めやすいし。と考えると当たり前に思えます。
電話や電気みたいな「使った分だけ取られる」料金以外に月額使用料が発生するものはちょっと分かりにくい。これはあれかな、設備の部分については家賃と同じく使用する権利を負担してくださいと。で、実際に使用した分についても料金が発生しますよと。いつでも使用できる状態に対して負担金としてのお金を払っているようです。
じゃあ、音楽の月額使用料は一体何に対してお金を払っているのでしょうか。いまいちピンと来ません。飲食店で月イチライブを行ったとして、その一日分に対して一ヶ月のお金を払う。そりゃガスとか電気とか、設備があって維持しなきゃならないようなものはそれでも払えって言われても納得いきますよ。でも、ギターだろうがハーモニカだろうが口笛だろうが、なにもJASRACから借りているわけではないですよね。とすると、どうしても徴収しなきゃいけない事情がある?楽曲を使用することで発生する手数料じゃ足りないってことなのかなあ。
それとも「払っとかないとあとわかったときにでさかのぼって請求する」という圧力で以って調査するまでもなく自ら払うように仕向けているのか。そりゃ一曲ごとの手数料をきちんとこまめに払ってくれそうにもないところはいっぱいあるし、払われていないことを調査するのもめんどくさいよね。