努力

努力と言うこの素敵に素晴らしくあいまいな言葉。無駄な努力が存在するのはわかっているのに、何故人は努力することが美徳だと思うのだろうか。
僕は努力ってのは大事なことだと思っています。その言葉が示す行為そのものについては。でもそれを言葉にしたとき、急に曖昧なものになってしまう。「もっと努力しろ」。何を?どのように?
努力と言う言葉そのものには具体的な行為を含まないから、せっかくの先人の知恵もそれじゃあ役に立たない。じゃあ具体的にどうするかというのを滔々と述べたとすると、そこに残るのはやるべきことだけであり、努力と言う曖昧な言葉はどこかに行ってしまう。
努力と言う幻想のキーワード。それは、メタな視点から行為を見た言葉なのだろうか。
だから、努力なんていうのは自己満足を示すための言葉に過ぎないと思うのだけれども、その自己満足を努力と言う言葉で表現すること自体は悪いことじゃない。
自分の決意を曲げないで、行動しきれたと言うことが、努力なんだろうと僕は思ったりする。
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20070506/1178472394を読んでの感想。