例のiTunes問題がJASRAC崩壊の引き金になるか

一連の誤報と訂正問題が2chでどう扱われてきたかがアンカテでまとめられている
AppleがJASRACに払った2億5千万の行方は? - アンカテ
詳細についてはリンク先を見ていただきたいが、2chで想像されていることが実際に起こっていることだとすれば、(今まで発覚してきた他の企業や役所の裏金問題同様)我々が今までなんとなく疑問を抱いてきたことが事実疑わしいことであったわけだ。こういうのを白黒つけるのは国税庁のお得意なパターンなので、是非頑張って欲しいところだが、果たして動くのかどうか。
逆に、JASRACが今回苦しげな言い訳として「決算書に載せていない」と言ったことについて、何もアクションが取られないのであれば、正当な処理であったと認められることになるのかどうか。
今回の件は今まで、JASRACが「個々の分配については公表できない」と言ってきたのが裏金のためであったかも知れない、という疑惑を抱かせるのに足る問題であり、JASRACは身の潔白を証明するために、また21世紀で活動する企業として、ぜひともクリアな開示体制を構築すべきだ。それができないのであれば、ちゃんとやるからうちにやらせてくれというほかの企業が出てくるはずだから、存続を諦めればよい。あるいは、「赤字が出るけど道楽だから、文化を守るためだから、頑張っているんです」と無報酬で手弁当で活動してみればよい。怠慢ではなく、本当にできないのであれば文句も言われまいが、理事などに高い報酬が出ているのにできませんってのは到底納得がいかない。
そして、権利者の側は、特にあまり売れていないとされる権利者は、これで適切に分配されていない、あるいは本来もらえるはずの額がJASRACの中で闇に消えてしまっている、可能性が事実として見えてきたわけだ。今が、追求する姿勢を見せるチャンスであるから、働きかけてみたらどうだろうか。