責任ってなんだろう

女性は最近5年分約150万円を受け取ったが、残る24年分約500万円は時効で受給できずにいる。女性は事務所に記録漏れを再三訴えたといい、社会保険庁関係者は、窓口の職員が必要な確認作業を怠ってきた可能性を指摘している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070624i301.htm

この関係者の人が指摘している可能性。指摘。なんだろう指摘って。内部監査じゃないんだから。
例えば、業務と関係ないところで犯罪者が発生したときにまで会社が責任を問われるってのはおかしいけれど、業務上のことで、職員の怠慢が発生していることについて、その職員のみの責任とすることは無理がある。原因には色々な可能性があって、でも、その行為が原則や内規や上司の指示と噛み合っていたかどうか、あるいは、こういった仕事振りをチェックする運用があったのかどうか、そういうことはあまり報道されない。少なくとも、行為に対する直接の関係者以外の責任の所在ははっきりしない。お役所の不祥事って大抵がそうなってしまう印象がある。それはそういう報道が目立つだけかも知れないけれど。
昔の人がやったことに対して、今の人が責任を取らなければならないってのは正しくないかも知れないけれど、もし、その昔から続く悪弊を容認し、同じことをし続けていたのであれば、そのことについては責任を取らなければならないだろう。
でも、責任を取るってどういうことなんだろうね。金返せ、とか辞めろ、とかそういう問題じゃないんだろう。本来すべきことを自分の責任において全うするってことなのかな。