不思議でもなんでもない

「〜と言う解釈が出来るのが不思議です」と言う。でも、実は不思議だなんて思ってないよね。解釈ができること自体は多分わかっていて、でも深読みとか裏読みとか言ってないことを読み取るマンに応対するのが面倒だから、原則的にそうじゃないことを言明しているだけだと思う。本心はどうであれ、そう言っておけばある程度一貫した態度を取り続けることが出来る。
ただ、不思議、と表現するのは、言葉としては弱いからあまり問題視されないけれども、相手に対してのネガティブ言明ではある。本当は理解できるのに理解できないことにしてしまっていることも良くある。面倒だから。だから不思議ではないことを不思議と表現するのはイマイチかなあと思う。もっとも、本当に理解できなくて不思議としか言いようが無いような話もあるけれど。その場合は、議論する気がないことの言明なのかな、不思議って言うことは。もちろん悪いことではない。議論に値しないことを適切に切り捨てるためのものであれば。
このあたりのニュアンスと言うのは個々で違うのだろうけれども、僕は少なくとも不思議と言う人が上記の発想で不思議と言っているのでなければ不思議です。