ロスト・エコー / ジョー・ランズデール
超能力探偵者できっちりとしたミステリといえば日本では西澤保彦ですかね。ちょっとパズラーよりでフェアに徹している感がありますが、鬼才、ランズデールのミステリはちょっと青春小説っぽい、甘酸っぱい(といってもランズデールですから簡単に人が死んじゃいますが)。
- 作者: ジョー R.ランズデール,北野寿美枝
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: 文庫
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父親が自殺したことにされたことが納得いかず、警官になった幼馴染に再開して、その過去の事件を追うことになった主人公の、いわば成長物語なんだけど…主人公を成長させるには人が死にすぎですw
飲んだくれな護身術の師匠と共に酒を断ちながら、事件に立ち向かう主人公。しかし、出てくる悪役がまたいかにもって感じでいい味出してます。映画っぽい。
登場人物のセリフもこれがなかなか味わい深いです。ちょっとグロい感じのアクション描写とSF的な設定に抵抗がなければ楽しめるだろう極上のエンターテイメントミステリです。