好戦的な平和主義者と人道的な軍オタ

白燐弾がどうのってのは人道的であれ非人道的であれ、戦争を肯定する話にはなりえないんだし。

  • 白燐弾≠(場所により)使用が認められていない兵器

であるということと、イスラエルが非道であることは結び付けて考えれば考えるほど、おかしくなっていくように思える。いずれにせよ何かで攻撃しなければならない、という状況であれば、他の「人道的」な兵器がだめなら、あきらめて非人道的な兵器を使うことになる。そこまでいくともはや他国も口だけじゃない介入が必要な泥沼だろうけど。
もちろん、人道的な兵器が使われているから戦争オッケーというわけではないよね。
どうせやるならせめて被害が少ない兵器を、というので不満足な場合、今すぐ戦争やめろ、がするべき主張で、白燐弾の人道的度合いを議論している場合じゃないのである。
いや、兵器そのものの人道的さ加減ではなく、非人道的使い方を責めてイスラエルはルール違反だ、そんな戦争やめさせろ、という主張はありかな。人道的な兵器であるという主張が使うことの言い訳に過ぎないくらい、被害が出ていれば良いのだ。
まあ、そういう議論の一つとして、「イスラエルの使っている白燐弾は非人道的な兵器として定義されているものにあたる」という結論に持っていくことで、イスラエルの非人道的なやり口を訴える、という手はある。けれども、それを主張の根幹にしてしまうと、「やっぱり白燐弾は人道的でした」になっちゃったときに別の主張を始めなきゃいかんし、やってもいいけどルールどおりにな、と言っているようにも思える。目的はルール違反の指摘なんだっけ。
単に効率悪いよその主張、ってだけの話だけどね。