孔明の罠に引っかかって藁人形に矢を打ち込むのは危険ですよ

違います、と言われてもなあ。

違います。2ちゃんねるのスタッフが,殺害予告を投稿した人のIPアドレスは自主的に開示するけど,誹謗中傷投稿した人のIPアドレスは開示しないからです。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

だって、2ちゃんねるのスタッフが多分自己防衛のために殺害予告したIPを開示するのは明らかに犯罪だからでしょ。で、誹謗中傷?の場合に開示しないのは「誹謗中傷だ!」といわれてはいそうですねと開示していたら逆に訴えられるんじゃないかというくらい判断が難しいからでしょ。
その場合に相手が実名だったら簡単に訴えられますね、というのは確か。もっとも、その発想が共通ID構想と思いっきり矛盾している部分はあります。
例えば、僕が本名住所連絡先を登録してIDをゲットしているはてななんかはIPアドレス以上の開示が出来るわけです。でも、多分殺害予告でない、誹謗中傷っぽい何かで簡単に開示することはないでしょう。すなわち、単に「トレーサビリティーはあるけど開示してくれねーよ」という話に対応するには住所氏名電話番号の掲示なしではウェブに書き込めない、くらいの必要があるというわけで、共通IDなんてものの役にも立ちませんね。

例えば,電通の社員が「スーパーフリーのメンバーであった」との事実に反する書き込みを2003年7月から2004年8月にかけて繰り返されついに辞職に追い込まれたケースなんかがあったわけですが,未だ犯人は捕まっていないわけです。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

この事例しらないけどさ、なんで辞職に追い込まれちゃったわけ?電通の人事部がアホだからじゃないの?まあ、個別の事例は挙げたらいくつでもあるだろうことは想像できます。ないなんて誰も言ってないからね。

私を含め,相当の人数の人が,自分がどこの誰であるのかを明示しつつウェブ上で表現活動を行っていますが,「お上の言うなりに表現を抑止される」という状態にはなっていません。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

そりゃあ誹謗中傷はつかまらn…じゃなくて、そんなことを言っているわけじゃないと言う事はわからないかなあ。自分が正義の側に立っている確信があるから言えるせりふなんじゃないですか、それは。
誹謗中傷の規制をするなんて恐ろしい、なんて誰も言ってないからね。念のため。

現実問題として,他人の表現を抑止しようとしにかかるのは,むしろ匿名さんの集団です。例えば,さくらちゃん事件のときには,娘の心臓手術に要する費用の一部について広く寄付を募るという表現活動について,執拗な誹謗中傷によってこれをやめさせようとしたのは「お上」ではなく,匿名さん集団です。病弱な少女に座して死を待つことすら強要しようとしたのは,「お上」ではなく,匿名さん集団です。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

これを表現活動と評すのは異論がありますが、とにかくこういう「誹謗中傷やそれに類することが行われる事例」があることの否定や、行うことの肯定を今この匿名問題を議論している人のだれが言っているというのですか?何度も何度もいろんな人に言われていますが、そんなことは誰も言っていません。

現在,2ちゃんねるに関して言えば,誰を相手に発信者情報開示請求を行いうるのかすら明らかではありません。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

常に2ちゃんねるが事例として挙がりますが、先に述べたとおり、それは個別具体論として議論すべき。2ちゃんねるの誹謗中傷が行える状態について「匿名の自由を守るため放置すべき」と言っている人もあまり見たことがありません(あくまでこの議論の界隈では、ですが)。

また,登録されている氏名住所の真正性をはてなが確認しようとしたときに猛烈な反対が起こりましたし,私が共通ID性を提唱したときも感情的な反発を受けました。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

違います。前者については確かにそのとおりですが、当時のウェブリテラシーはその程度のものです。後者については、その基本的な発想については僕も含めて賛同者は多いと思いますが、技術的に可能とするための要件(デザイン)が示されないため現状絵に描いた餅に過ぎないだけです。
この最後の話は共通IDだったら良いって話なんですか?だったらとっとと実名の定義を「実名または実名にリンクした登録をなされたハンドルネーム」に変えて欲しいのですが。
としても、最初のほうに述べたとおり、小倉先生の求める「誹謗中傷でも相手が簡単に突き止められる」という状況は、共通IDやサービス事業者への実存証明だけではダメなんですが。

結局,自分はときに度を超えることを前提に匿名性を利用しているので,度を超えてしまったときに法的責任をとらされるような仕組みは全く賛同できない,というのが匿名さんの大勢でしょう。

現時点では,「お上」より匿名さんの暴走の方が現実的に危険なのです。: la_causette

これも何度目かの繰り返しになりますが、誹謗中傷を好んで行う一部の匿名(さんをつけるのも汚らわしいのだけど、さんをつけることでそうじゃない善良な匿名さんとの同一視をもくろんでいるのでしょうか)がいることは否定しません。誰もしてないって。でも、大半の人は「度を超えることを前提に匿名性を利用」なんてしていないと思いますよ。統計データはないけど。もちろん、度を越えてしまったときに法的責任を取らされるべきだ、と考えていない人も少ないと思います。しかし、度を越える、というのが相手側の恣意的な判断に任されることには異論がある人は多いのではないか。


もしかして、客観的に誹謗中傷かどうかを判断する公的機関(もちろん国が運営、というのは危ない気がするが)を設置して、誹謗中傷に当たる書き込みに対する削除勧告、開示命令等をできるようにする、みたいなのがあればいいのでは?


毎度で申し訳ないんだけど、とにかく、藁人形攻撃は止めてください。「度を超えてしまったときに法的責任をとらされるような仕組みは全く賛同できない,というのが匿名さんの大勢」というのは一夜で何万本もの矢を集めるための藁人形を攻撃しているようなものだから、度を超えて矢を打ち込みまくると曹操に疑われて粛清されるよ。