ブラウザ三国志にはまってみた

id:kawangoの記事で興味をもったブラウザ三国志、ふとしたきっかけで7月の連休前後に始めてみた。約一か月でいろいろわかったことをつらつらと書いてみる。

概要

無料で遊べるシミュレーションRPG!ブラウザ三国志
所謂ソーシャルゲームブラウザゲームで、箱庭育てゲームに他人との争いが付与されたもの、というとちょっと大雑把か。とにかく、ブラウザゲームのわりにMMO的な感じの雰囲気がある。けどやっぱり箱庭系ブラウザゲームなのは、放置の時間がそれなりに取れるところかな。
基本的には、自分の城を内政で育てて、周囲の領地を獲得して、時間とともに可能となる拠点を作ってはまた内政して、という農耕ゲームのテイスト。ところが、広大なマップの中に他の人がいて、同じように城を育てて、拠点を育てて、ということになるので必然的に領地が競合していきます。なので、争いになる、と思いきや、序盤は戦争なんてやってられないくらい何もかも足りないので、同盟を結んだり、不可侵条約を結んだりして徐々に勢力を拡大していきます。
土地にはNPC砦とNPC城があり、これらを奪取することもゲームの目的、最終的には3〜4ヶ月の後、多くNPC砦や城を保持している同盟が勝ち、という感じ。なので、ある程度ゲームの目的感を満足するためには、同盟にはいってNPC砦や城の取り合いを行って、しまいにはPC同士の戦争に突入する、ということになります。そんな中で、巻き込まれなければひたすら農耕にのみ専念することも不可能ではありません。

やること

空き地に建物を建ててレベルアップ、ひたすらそれを繰り返しつつ、武将を空き地に派遣して領地を増やしていくだけ。ただし、領地を取得できる数は限られ(時間とともに増加)るため、それなりに待ちの時間が多いです。あと、1マスの移動に何分かかかり、遠くに行くとそれこそ何日もかかるという世界。
それだけだとつまらないので、砦を狙いに行くことになりますが、領地は隣接の空き地しか取れないので、隣をとっては隣をとり、隣をとっては前を破棄し、と尺取虫のように進軍していくことになったりします。ただ、同盟を結んだ君主の領地の隣もとれるので、遠隔地の君主と同盟を結べば一気に遠隔地に行くことも可能。ただし、出兵するときの距離が離れれば離れるほど取得の難易度が上がります。
このため、ある程度時間がたつと作れる拠点、これを利用します。領地を拠点にすると、そこに武将を配置できるようになります。すなわち、遠い領地を拠点化することで、そこを橋頭堡に進めるようになるということ。
もう一つやることが武将のレベルアップ。武将は固有の能力値を持っており、レベルアップで増やすことが出来ます。で、それなりにレベルを上げると一人で遠くの領地を攻めたりすることも可能です。他にも内政スキルや戦闘スキルがあり、特に戦闘スキルは兵士を率いた戦争やらなんやらをやるときに大きな差が出る要員なので、スキルの取得やレベルアップをどこまで出来るかが後半のキーになるようです。まだそこまで行ってない。
そんなこんなで、同盟にはいって領地を拡大し、砦を確保し、なんてやっていると一月くらい経ってしまって今に至る。

課金と未課金

話題のドワクエ同盟で廃課金の実態が知れ渡ったわけですが、僕は課金をせずやっています。課金をすることによって変わるのは、ドワクエで再三上げられていた、「ブショーダス」をたくさん引くこと。これは課金すれば無制限(一枚300〜800円と言うぼったくり価格ですが)に引くことができ、また、レア度の高い武将カードを引く確率が上がります。課金しない場合、BPというポイントをゲーム内でため、引くことになりますが、レア確率は低いしすごいレアはそもそも出ないことになっていたり。で、一日1枚くらいが関の山です。前述した、スキルの取得には武将のいけにえが必要なので、取得できる枚数が結構なさになります。
ただし、スキルの取得等を行うにはTPというものも必要。これは内政やトレードで武将カードを他者に譲ることで取得できるので、それなりに手間がかかります。トレードによるTPは一日1回の落札タイミングでしか取得できないので、それなりに時間が。
また、課金で変わるのは、内政の効率。建物を建てるためには一定の時間がかかりますが、これを即完了できる。これは大きい。特に後半になると何時間もかかるのはざらです。ただし、建物を建てるための資源は建てた建物から時間で得られるため、これらが溜まる時間を越えることは不可能です。とはいえ、課金で生産量をブーストしたり、課金で引いた武将カードで高レベル内政スキル武将を作り出したり、というあたりで大いに差が出ます。
また、出兵でも差が。一つは即帰還。例えば往復で5時間かかるところに出兵したときに、即帰還スキルを使えば帰り道は一瞬です。これは戦争中とかには大きなメリット。あと、経験値を増やすブースト課金も出来ます。
これだけいろいろ差がつくものの、進撃に必要な領地の破棄時間や拠点作成時間などは差がつかないので、意外と無課金でもなんとかなってしまうところはあります。特に暇なら。でも、結局は金の力は強い。でも月一桁万円じゃ利かない世界が垣間見えるので…

同盟と戦争

一人ひとりの力は確実に課金することしないことで差がつきますが、このゲームの面白いところは、いかに個人が圧倒的な力をもっても、できることの上限があるため、大勢を敵に回すとどうにもならない、ということです。なので、同盟こそがこのゲームの肝。一人で農耕をやっているってのは箱庭ソーシャルゲームとあんまり変わりません。
同盟は結構縛りが大きくて、同盟に入るといろいろと一蓮托生です。なので、大規模な同盟で一蓮托生で頑張ったり、あえて小規模な同盟で他の同盟と友好な関係を築いて上手くやっていく、という感じになったりするみたいです。特に、NPC城を全部とる、という目標を持った大同盟がいたりすると中小同盟連合がそれを阻止しに行く、みたいなことになったりして面白い。嘘書簡あり奇襲ありスパイあり、容赦ない謀略の世界が待っています。

ここまでの感想

砦の確保合戦、特に他同盟とともに隣接した砦の攻略合戦を何回か経験し、計画的に兵士を生産、他の人とタイミングをそろえながら攻略、と、ただお互いの箱庭を行き来するだけではない、あたりの面白さを体感し始めました。まだ戦争は当分先だろうけど、盛り上がったら面白いんだろうなあ。
行動を決めたら後は結果を待つのみ、というような部分もありますが、これは遠い昔に一部の界隈で流行った、メールゲーム(PBM、ネットゲーム。行動を決めて郵便で投函すると、主催者が複数の参加者の行動による結果を戻してくる、というのを繰り返すゲーム)にちょっと似ているところがありますね。
ところで、このゲームが三国志なのって、城の名前と武将カードくらいで、魏呉蜀その他の武将は入り乱れて使えるわ、地形が中国であるわけでもないわ、とにかく、冷静に考えると全然三国志じゃないんだけどw
武将だけで三国志といい切れてしまうのは、日本における三国志のキャラクター人気を象徴していますね、というところでしょうか。そうか、小説の三国志ってキャラ萌小説だったのか…