「本人の意思に反して病院にいかないのは問題」の問題

まず、ここを見てちょっと気になった。

以上が直接の反論ですが、ちょっと別の視点から考えてみます。日本ホメオパシー医学協会の主張は科学的に見てめちゃくちゃな部分もありますが、最近注目されている「医療を拒否する人はホメオパシーに限らずいる」という主張はもっともです。周囲の説得にかかわらず治療拒否をして亡くなる方は、ホメオパシーと関係なく、たくさんいます。ホメオパシーがこういう人の心の拠り所になっている面はあると思います。

ホメオパシーの議論、7つのQ&A : 情報学ブログ

(標準)医療の拒否と治療の拒否はちょっと違うと思っていて、前者は治す意思があり、代替医療を求めている。後者は治す意思がない、あるいは自然治癒以外は自然の意思と見做す的な発想。なので、医療の拒否を認めるなんて言ったらホメオパシーが医療でないことを認めることになるので協会はいわねーんじゃないかなあと思ったんだけど、どこに書いてあるのかまだ探していない。
ともあれ、トップページに行ったのでいくつか読んで見た。

本来、どのような医療を選択するかは、個人の尊厳(憲法13条)で保障されている自己決定権として、個人の自由意志に基づいて行われるべきものであり、個人の信条に立ち入ることができない部分があるということは、理解されなければならない点であると考えます。もし、それを超えて、立ち入ることが許される人がいるとしたら、それは唯一、親ではないかと思います。
長妻厚生労働相も8月25日、「仮に、本人の意思に反して病院に行かないようなことがあるとすれば問題。省内でよく議論し、実態把握の必要があれば努めていきたい」と述べていますが、これは裏を返すと、個人の尊厳がありますから、首に縄を付けて病院に連れて行くことはできないということでもあります。

平成22年8月5日創刊 ホメオパシー新聞(号外)|日本ホメオパシー医学協会

うーん、長妻もこういうこと言っているのね。問題は本人の意思であることなんだよな。例えば、普通の商品であれば売り文句と商品が違ったら返品できるし、それが人に危害を加えるようなものであれば規制される。本人の意思の問題であっても麻薬や劇物は所持や服用を禁止されるし、人を騙す目的であれば非難もされるし犯罪にもなる。
健康食品とかもそうだけど、厚生労働省ってそういうものをきちんと見極めて規制するための機関でもあるわけで、本人の意思の問題にしちゃだめなんじゃないかなあ。困った困った。
標準医療の拒否にはなんらかのペナルティーが必要かもしれない。