ヱヴァQ考察(ネタバレ)ストーリー編:完結編

どうもこの項はうまく書けないです。ネタバレ無し感想に書いた通り、ストーリーの骨格がないんですよね。なので、どうしても断片的にならざるをえない。つまらん。
ようやく動きが出てくる最後のパートです。

世界の真実

吊り橋効果でカヲルくんラブにするという策略。
シンジは防護服、カヲルは生身というあたりで本当は何かを感じなければならないのだけど、視聴者はそれを疑問に思わない。シンジは思うべき。本作では視聴者とシンジのギャップはカヲルの存在に対しての客観性のみにあるので、カヲルの登場によって一気に視聴者が客観性を獲得してしまうのだけど、その違和感の一つの頂点がここでしょう。
フォースインパクトの原因が自分であること。助けたはずのレイが別人であること。うん、普通に14歳じゃなくても人生に絶望を感じてそのままダイブしてもおかしくありません。シンジは強い子というよりは、自分が大事な子なので、自殺できませんね。
なので、カヲルの提案に飛びつくことになります。

セントラルドグマ

もう完全にシンジはレイを「モノ」として見ています。人と人との交流を邪魔すんなよ!みたいな。酷いですね。
またしても、謎な光景が広がりますが「インフィニティのなりそこないだよ。気にすることはない」はあ。またシンジ目線を獲得してしまう視聴者。さて、インフィニティとは。フォースインパクトが人類の強制進化なのか、それとも「絶滅行動」なのか。絶滅行動だとしたら、「なる」対象としてのインフィニティがあるのはおかしな気がします。進化の先だとしたら、フォースの結果としてのインフィニティはどこにいるのでしょうか。SF的なギミックで言うと、集合意識体としてあるとか、LCLの海の中に虚数的存在としてたゆたっている(出鱈目)とか。まあわけわかんないっすよね。考察を投げてはいけない…
とにかく、ヒントがないので顔みせと考えましょう。

さて、いよいよ槍を抜くことになるのですが、ここでのポイントは目的です。
カヲルは槍の片方がカシウスの槍ではないことによって目的が達せられないことに気づきます。ここでの各自の目的は

  • ロンギヌスの槍とカシウスの槍を合わせて世界を作りなおす(カヲル・シンジ・Seele?)
  • ロンギヌスの槍×2でフォースインパクトを起こす(ゲンドウ・NERV)
  • 抜くことをやめされることで現状維持(Wille)

と分類しますが、ゲンドウの目的が定かではありません。というのは、フォースが止まっちゃうのも予定通りなんだとしたら、どこまでが予定なんだよ!ってことですね。
あと、ヴンターがなぜアダムスの器(というのはレイなのか9号機なのか判然としませんが)に乗っ取られちゃうかというと元の所有者がそっちだから、という考察がありますが、よーわからん…

この戦闘、なんにも考えずに見てたのでイマイチわからないんだよな…

カヲルが13使徒に落された、というのが誰によってなのか。リリンの王とされたゲンドウなのか。ゲンドウはどうも人の枠を飛び越えているように見えるのですが、それが知識のなせる業なのか、存在のなせる業なのかがわからないというのが一番の謎です。

そう、エヴァの「考察」にあたって一番つらいのは、そういう「理屈じゃねーんだよ」みたいなところが自然に受け入れられている世界であることなんですよね。片や理屈満載、片や理屈を無視。

さて、そうこうしているうちに12使徒が現れたり2号機が自爆したりして戦闘が集結し、エントリープラグの排出によってフォースインパクトらしきものは止まります。本当に予定通りなのゲンドウさん?

ラスト

L[結界|決壊]濃度とは。リリンの結界という言葉もありましたが、ここは逆向きなので決壊でもおかしくないですよね。これって、事が起きたからそうなったのか、元々そうだったのか。元々だとしたらヴンターはどうやって入ってきたのかな。なので、事が起きた結果ヴンターは追い出されたのかも知れません。崩壊してたりしてww

レイはS-DATを放置はしていないでしょう。新劇場版という作品を終わらせる(別の流れを作る)という目的であれば、ここに置き去りにされる選択肢も生まれますが…

ストーリー編の終わりに

いやあ、ほんとストーリーってないですね。素材の山みたいな。
これをどうやって次に繋げるのか。あるいは繋げないのか。
我ながら中途半端でフラストレーションたまりますが、この項はここまで。