選挙に行かないくらいで「高い意識の押し付けwww」とかいってドヤ顔をすることについて

うん、そうだね。なんか「なんで選挙行かないの?」とか上から目線ですよね。インテリ気取ってんじゃねーよどうせ世の中なんて変わんねーんだよww「意識の高い人」www

うーん、まあ、わかんないでもない。選挙に行くのは義務ではなく権利だ、とかそういう言説は昔から繰り返されてきたし、選挙に行く目的が「民主主義を守る」ではないことなんてのはみんなわかっている。

いわゆる田舎の選挙において顕著に見られるのは、「いかにして利権代表者を国政に送り込むか」という、個人の利益に直結した行動であって、投票行動なんてのは総じてそういうものである。決して高い意識なんてものではない。だから、伝統的に都市部の投票率は低いし、それが故に、都市部の無党派層は決戦兵力になりうるわけだ。

言い方を変えると、「お前らが高い意識wwとかバカにしている裏できっちり自分の利益のための行動をしている奴らがいるんだよ」って話。

都会では「道路や電車が通って立ち退き料ウマウマ」とか「公共工事で地元の土建屋ウハウハ」とかそういう直接的な利益がない(最近は地方もそこまでダイレクトな話は難しいけどね)し、金もらって投票行く(さすがに地方でも最近はないかな?)ということもほぼないから、なおさら自分たちの利益を票に乗せるんだ、という意識は低いかもしれないけど、声の大きな人たちに利益が行くってことは、そのおこぼれに預かれる人以外は実質損をしている可能性があるんだよね。

みんなが投票すれば日本は変えられる、というのは観念論的なものではなくて、もっともっとダイレクトな話なんだけど、「高い意識への抵抗」みたいなものがあって、それが故に投票に行かないんだとしたら、結構な機会損失だとは思う。
まあ、宝くじを買わなかった、と投票に行かなかった、ってのは所詮夢だよねって意味では大して変わらないのかもしれないけど。