炎上案件を炎上で締める!

これは酷いww

studygiftの炎上は勘違いだ、とか、たいしたことないとか言うために出演したのかと思ったら、もっと炎上しそうなことをヨシナガ氏自ら語るイベントでした。

ヨシナガ氏がstudygiftの裏話を語った!

今年も様々な案件が炎上しましたし、ヨシナガ氏も炎上マーケティング指南本まで出すという炎上マイスターっぷりを存分に発揮したわけですが、その本丸たるstudygift、結局、見なおして再開というのに全くめどが立っていませんね。さすがid:hagexセンセに「ウェブサービスの学芸会」と言われてしまうlivertyの企画です。何よりも早く始めるのが信条ではなかったのか。始めたら後は放置、というのも信条に追加したほうが誤解がなくて良いと思います。

さて、このトークイベント、なんでもITmediaを悪者にするのが目的だったみたいで…

ITmediaは当初、studygiftが「優秀なのに学費が払えず退学寸前になっている学生の為の学費支援サービス。クラウドファンディング」というサービスの良さに惹かれて取材申し込みをしたそうです。ただ、studygiftはスタート後すぐに炎上していて、取材日もまさに炎上中。炎上している中、ヨシナガ氏に取材し、ITmediaが記事を作成。
記事作成後、ヨシナガ氏は、ITmediaの記事公開差し止めに必死だったみたいです。
しかし、取材したITmediaは引きませんでした。
ヨシナガ氏は記事公開差し止めは諦め、記事は公開してもよいが写真は載せないで欲しいと申し出。しかし、ITmediaは写真入り記事の方がアクセスが圧倒的に伸びるので、写真非掲載も拒否。妥協案として、一部モザイクをかけるという案を提示。
結果、坂口綾優氏の顔にだけ妙なモザイクがかかっている写真に加工。これだと余計炎上しそうだと、ヨシナガ氏は写真非掲載も断念。

ヨシナガ氏がstudygiftの裏話を語った!

いやいや、あれは至極まっとうな検証記事でしたよね。ここからが正念場、という応援とも言える締めをしているのですし、まじめに向き合って対応していたらなんとかなったかもしれません。

前にも少し話したことですが、何かを始めるときに大事なのは、その継続性を検討しておくことです。一発ものの募金なら別にどうでもいいんです。こういう、システムとして提供しよう、社会の役に立とう、というのは絶対に見切り発車ではやってはいけないのです。なぜなら、失敗した時に失われるのは人の善意だから。こういうことが繰り返されると、「どうせまた詐欺みたいなものなんだろ?」と次第に関心が失われていきますからね。

炎上マーケティング、というのも何かを広めるときの最初の手段として有効ではあります。でも、そこでもいくばくかの善意が犠牲になっていたり、あるいはその本気で怒っている人を「利用する」という状態になってしまっているんですよね。
だから、炎上マーケティングというのは本質的には「バカな他人を食い物にする」という仕掛けでしかなく、仕掛けがバレた瞬間積み上げてきたものは失われてしまいます。
仕掛けではなく炎上してしまったときはむしろチャンスかもしれない。けれども、何かを行った時の動機が不純であればあるほど炎上の収拾の課程で結果として仕掛けているのと変わらないことを行なってしまうものです。多分、studygiftも炎上マーケティングを意図していたわけではなかったんでしょうけど、動機が不純だったから結果としてそう取られてしまった、という案件なんではないか。

それにしても、この界隈の人の懲りなさ加減というか、自分が良ければまあなんとかなるだろう感というか、そういった部分の強さというのが目立った一年でしたね。隠然としてウェブ界にパワーをもったひろゆきの鶴の一声で潰されかかったコピペブログもしぶとく生き延びていますし、インチキ気味なサービスを作っても作っても信者が褒めてくれる人もまだまだたくさんいますし、そういう人のところに行く金がどこから出ていてどうなっているのか。
ウェブでのお金の流れが来年は色々と変っていくことを想像しています。