BoB Brookmeyer Composer, Arranger(Live At The Village Vanguard) / Mel Lewis and the Jazz Orchestra

通称青メルとも言われるこのアルバムはBob Brookmeyerをフィーチャリングしてお送りしています。Bob BrookmeyerはThad=Mel Orch.立上げ当初はLead TrbとしてValveで吹いていたりしますが、そのころからアレンジを提供(ABCブルースとか)しています。Thadの各パートのハモらせかたも相当逝っちゃってますが、Bobはもはや変態です。ぶつかりまくり。メロディーも難解なものが多い。しかし、このアルバムはBobの特徴が最大限発揮されているわりには親しみやすいメロディーなのでとっつきやすいかもしれません。ほんとか?
やったことがあるのは一曲目Ding Dong Dingと三曲目Hello and Goodbyeですが、前者は冒頭のピアノソロで提示させるテーマがヴォイシングを手を変え品を変えといった感じでひたすら展開されていきます。耳慣れない人にはちょっと辛いかも。後者はJim McNeely曰くquarter note三部作の一つ(ちなみにあとの二曲はMake Me Smile、American Express。さてどこが共通点なんでしょう)。普通のハモで始まるのにやっぱりだんだんとぶつかる音が増えてきます。が、不思議と不快ではない。この二曲はメロディーが長めの音でできているんですが、最後のほうが音域がどんどんあがっていくので超キツイ。後半二曲はゲストのClark Terry(やっぱりThadイメージなのかしら)とBobのソロをフィーチャー。El Coは15分超の大作ですが飽きさせません。The Fan Clubのキャッチーなメロディーもいいですね。
このアルバムのメンバーはちょっと他のアルバムとは違った感じがします。ソリストはいつもの人たちですが。Rich Perryが普通のソロを吹いているのが不思議な印象。
Live at the Village Vanguard