なぜ新聞は読まれないのかなあ

新聞購読者数の減少が話題になる昨今*1ですが、以前こんなエントリを書きました。
新聞を読まない習慣で失ったもの - novtan別館
結局のところ、不況だ景気回復だ都知事選だと言っても世の中何も代わり映えのすることがなく、ニュースに関心を持たなくたって話題はいっぱいあるし、TVという受動的な情報収集装置に慣れてしまったかあるいはもっと自分に向けて特化した情報を発信しているサイトに乗り換えちゃった人はまあ新聞は要らないよね。
あらためて僕が新聞を読んでいる理由を挙げると

  • 親が購読している(家にある)
  • ざっくりと世の中の情勢がつかめる

くらいではあるのですが、後者についてはTVじゃ自分で時間の制御が出来ないし、Webだと更新無間地獄やリンク先無間地獄に嵌まってしまい「ざっくり」のボーダーがどこだかわからなくなってしまったりします。新聞だったら新聞のページ数以上には読まなくて良いわけで。
新聞は客観的事実のみを伝えればいいんだという人もいますが純粋な報道の部分を除けば私企業として何かを発信する動機はやはり何がしかの思想を伝えたいがためと考えるのが自然であると思いますし、その発信されたものをどう受け止めるかはこちら側の問題です。社説等に真剣に立ち向かうのであれば自分に合った、あるいは合わない新聞を選択することも可能だし、「またそれかよ。はいはいワロスワロス」といなすのであればどれを読んでいても大して変わりがなく。
まあ新聞自体のメリットは適切に他のソースから情報収集を出来る人にとってはそれほど大きなものではありません。何しろ高い買い物ではありますし(年額換算するとそれなりですよね)。だから新聞を読まなくなった層が、新聞の替わりにニュースソースを得ているから読まないのか、それとも社会の出来事に関心を持たなくなった人が増えたのか、それが問題です。他のメディアに乗り換えたとは限らないのですから、新聞そのものについてどうこういうよりもそこの部分を精査して欲しいな、と思うのですよ。
ところで、左だ右だ赤だなんだと言っている人たちは新聞って購読しているんでしょうか。こういうこと言うの若い人が多い印象があるんだけど(言葉遣いとかがね)、そうだとしたら(違う意味で)若いコア読者がいるってことになるんじゃないかと思うんですが。