ハンニバル・ライジング / トマス・ハリス
薄い。薄すぎる。希代の寡作作家にしてハンニバル・レクターの生みの親のその筆致はあくまでこの作品がインターミッションであることを示すかのように表面的だ。
ここには何故怪物が生まれたかは書かれていない(帯の煽りとは裏腹に)。ただ怪物はそこにあり、それもまた人間であることが示されているに過ぎない。これは物語の一断面であり、言うなれば記録映画だ。
- 作者: トマスハリス,Thomas Harris,高見浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
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