実名だろうが匿名だろうがストーカーは怖い

ぜーんぜん論点が違うわけなので都合が悪いから言及しない疑惑が僕の中では浮かび上がってきたのですが。読み取れないほどバカな人が弁護士をやっているとも思えないので、戦術なのでしょう。

「匿名ではあるが卑怯なまねはしないので匿名性を奪わないでほしい」という方々は、匿名の卑怯者による執拗な人権侵害について被害者に泣き寝入りを求めたりこれを回避するために被害者に義務なきことを行うことまたは権利の行使を控えることを要求するのではなく、匿名性の保障を高度に保障しつつ匿名が卑怯な行為に悪用されることを回避するための方策を模索すべきなのではないかと思うのです。

他に対処方法が見あたらない以上、同定性の問題は重要: la_causette

「実名を出してもストーカーの被害や勘違いによる訴訟なんてごくごく特殊な事例で普通は問題ない」という方々は、身元を明らかにしない卑怯者による執拗なストーキング行為や会社へのいたずら電話などの人権侵害について被害者に泣き寝入りを求めたりこれを回避するために被害者に義務なきことを行うことまたは権利の行使を控えるどころか出来ない*1ことを要求するのではなく、実名による活動によって軽々しくクビになったり再就職の妨げになったりすることを回避するための方策を模索すべきなのではないかと思うのです。
あまり冗談で言っているつもりはなくて、痴漢の「疑い」でクビになることもあるご時世、いつ会社の同僚が「クリリンのことかー!」と言って訴訟してくるものかわかったものじゃありませんから。
と言うか、全日本人赤裸々日記計画でもあるのですか?実名で書いた過去の楽しかった日々が、苦い思い出になり、果ては逆恨みの日々に転化するかも知れないのです。過去の楽しい思い出が私に苦痛を与えるから訴えます、ですか。果ては精神病の原因として損害賠償ですか。どこそこのお店に行ったと言う情報を与えまくって、ストーカーの手助けをしたり、するわけですか。有名税なら仕方がありませんが、そんなに社会から何かを頂いていないのに何故還元だけしなければならないのかと。ろくに対抗するすべも無いというのに。
実名で愉快な訴訟ライフを、ですか。
どうも、本当にネットで事件がおきているかについても懐疑的になってきました。ネットの利用者に対してどのくらいの割合で誹謗中傷に悩まされている人がいるのでしょうか。統計データは多分ないと思いますが、ネットが社会として機能しているのであれば、根絶ではなくある一定の割合に抑えられていれば充分でしょう。
実名のデメリットは、現時点では有名税に近いものだと思います。だから、有名税を払うに値するリターンがないのにデメリットだけ甘受せよ、という論は一般にほぼ受け入れられない話です。

*1:訴訟費用が見合わない、クビになったらそもそも費用が無い、等