疲労骨折

なぜ、「疲労骨折でもサッカーはできるんだから良いじゃないか」と言う話になるのか、はてさて。例えば「適度な運動は回復を促進する」ならわかる。「サッカーをしても大したダメージにならない」と言うのであれば、立場に対する自覚が足りないだけだ。
マスコミの「仮病」報道は確かに不勉強かも知れない。およそ力士の体は我々が想像するよりはるかに強靭で、人智を超えたものだということはまあわからないかもしれない。僕自身、その事実を確認したわけでもない。結局のところ、マスコミは何でも良いから叩きたいだけだったのだろう。
相撲はスポーツではなく伝統芸能で、神に捧げる人間を超えた戦いであるということを述べるに当たって引っかかるのは、その現在の相撲界の体質であり、金の問題であり、社会の変化であり。常に道成寺の鐘に飛び込む覚悟が必要なのが日本の伝統芸能であり、蟄居閉門とあらば一歩も部屋から出ないのが日本の反省を表するやり方であり、そういった諸々まで含めて引き継ぐことができないのであれば、スポーツとして再構成されるか、無くなるか、どちらかの選択肢しか残っていないように思える。