自由。

無条件に「〜の自由」が成り立つと思っている人は、そこそこいるのかと思うけど、その自由は誰が保証してくれるのかなあ。その誰かが居なくなっちゃったら、自由は自由でなくなるのかなあ。別に保証なんていらないって言うかも知れない。じゃあ、世界にたった自分が一人だけ。そのとき自分は自由なのかな。何に対して?
自由ってのは、権利であり、束縛との相対的な存在であって、何も無いところに自由は存在しないのではないかと思う。その権利は社会に対して相対的なもので、だから時代によっても変わりうるし、国によっても変わりうるし、少しずつ、世界の統一された認識が出来てきたけれど、まだ一致を見ているわけでもない。じゃあ、一致しない、僕が当然あると思っている自由を持っていない他の国は、果たして悪の行為を行っているのだろうか。
僕らが持っている自由は、ひも付きの自由。社会から切り離された自由は、効力を持たない。無秩序を許容することが自由なのではなくて、必要以上の束縛を受けないというのが自由なのだろうし。必要な束縛を受けることを自由で無いと感じるのであれば、それは今から産まれるべき新しい自由なのか、それとも自由であるべきでないものなのか。
ああ、自由自由って連呼してたら自分が自由の奴隷なような気がしてきたぞ。電気を無駄に消費する自由に包まれながら寝よう。対価は必要だけど。