ホームレスという状態を脱して図書館を訪れる権利

若干、引っかかっている部分の正体らしきものに近づいたような。

私はホームレスにも最低限世間並みの「幸福を夢見る権利」はあるべきだと思います。しかしながら、そのことは、「あくまでも路上にとどまって幸福を夢見る権利」を必ず保障しなければならないという意味ではないはずです。

ホームレスの自由/強制と排除/包摂: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

何がしかの、義務的なものを放棄して、その上で「幸福(というのかはどうもあれなんだが)」を求める、というのは過剰要求なんじゃないか、ということかな。あるいは、要求の順序が間違っているというか。

ホームレスに保障されるべきは、ホームレスのまま図書館を訪れる権利ではなく、ホームレスという状態を脱して図書館を訪れる権利ではないでしょうか。

ホームレスの自由/強制と排除/包摂: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

ホームレスが選択の結果であるときに、その選択の結果によってもたらされた不利益は甘受すべき、ということだとは思う。権利はあくまで社会との契約の上でもたらされると考えると、それを得るための最低限のやるべきことというのはある。でも、契約を果たすことを選択しないこと=全面的に見捨てることを承認する、というのはやっぱり違うよな。なぜ、受け入れられないのか、その原因を解消する義務は社会の側にはあるようにも思える。