もはや誤報も辞さないほど追い詰められている大新聞

ネットにコミットしないとやっていけない!⇒ネットのネタをいち早く拾わないと!⇒犯行予告ハッケソwwwktkrwww
という流れかしらと思う今日この頃です。

記事によると、「×」が付けられたのは18日午後0時27分から同32分。東京都中野区で元次官の妻が刺されたのは同日午後6時半ごろだった。記事はこれをもとに「事件の約6時間前に犯行を示唆する書き込みがあった」と報じた。

毎日新聞“Wikipediaに犯行予告”と誤報 時刻表示を勘違いか、実は犯行後 - ITmedia NEWS

Wikipediaで犯行予告っていう発想がまず斬新なんだけどw
まあ、UTCを知らないこと自体は仕方あるまい。でもこれを一も二もなく犯行予告と捉えて報道することがまあすごい話だ。第一地味すぎる。時間みて舞い上がっちゃったのかなあ。記述の内容が犯行予告っぽくないところでアレって思わなければならないんだろうけれども、速報ばっかりで裏を取ることがおろそかになっているのか。
あるいは、ネットを嫌いながらもネットを信用しているのか。ネットの書き込みなんてデタラメばかり、いたずらの犯行予告で逮捕ばっかり、なんていう現状を見ていながらも、自分は思い込みで記事を書いてしまうという大新聞は。
ネットの情報のみで真実を掴み取るのは難しい。既存のメディアの強みはきちんとした情報網や専門家のブレーンによって早く、正確な情報を提供することにある。個人のブログ等では決して出来ない集団としてのパワーがある(一方2ちゃんねるは別の方向でパワーを持っているが…)。ネットに影響力を与えたい、あるいは、ネットに対抗した既存メディアの強みを生かしていくという点では「裏を取る」という作業は決しておろそかにしてはいけないのだと思うのだけれども、自ら信用度を下げる行為を行ってしまっている。もったいない。